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内容説明
トルコに住んだら見えてきた、陽気で明るく愉快な、人を愛することにかけてはとびきりのトルコの人たち。彼らは何を喜び、何を悲しみ、何を望んで暮らしているのか。日本のものさしをおしつけては見えてこない素顔のトルコを生き生きと描きながら、よその国を理解するとはどういうことか考える。
目次
1 トルコのものさし日本のものさし(ものさしを比べることからはじまる国際化;ゆたかになることのむずかしさ;イスラムと政教分離のはざま ほか)
2 素顔のトルコ人たち(親切はやけどしそうに熱い;子どもはたからもの;日本人への熱いまなざし ほか)
3 激動する世界のなかで(ドイツのトルコ人たちの現在;ある密入国者のジャーニー・オブ・ホープ;崩壊したソ連からやってきたナターシャたち;揺れ動く世界のなかで)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
4
90年代に書かれているので状況は変わってきている。しかし著者の周囲のトルコの人たちの親切ぶりが細かいディテールで描写されている。人に親切で、子どもをとても大事にするという。宗教行事で羊を犠牲の供物にするくだりがある。一息で羊を殺すやり方の描写は残酷なようで、それこそが生き物を屠るということだと感じた。2019/03/21
あさみ
2
やや古いから、時勢とかは、少し合わないところもあるんだろうなと思うけれど、トルコの生活が垣間見えて面白かった。2014/07/08
アキコ
1
タイトルからトルコと日本の文化の違いの本かと思ったら、いきなり外国人労働者の問題から国際化を考えるという内容から始まって驚きました。著者のトルコでの生活が書かれていて、90年代のトルコや世界の様子を伺い知ることが出来ます。p92〜の「日本人への熱いまなざし」は、外国人から見た日本のイメージを知ることが出来ます。一番印象的だったのはp197『ほんとうの国際化とは、日本人ひとりひとりが、異文化をどうやって理解したらいいのかを自問自答しながら考えていくことからはじまります』です。国際人として生きていきたいです。2015/08/18
fumi
1
どの国の人であっても個人を知るということは大切なことだと思った。国家とか政治とかマスコミの報道によって作られた先入観にとらわれすに。 2015/07/21
てりやき
1
面白かったー!最初はトルコの抱える政治的・経済的な問題を扱った難しい内容かと思ったけど、分かりやすく説明してくれているし、筆者のトルコでの生活も紹介されていてすんなり読めた。関連本を読めば読むほど実際に行ってみたい気持ちが強くなる。2014/06/09