ちくま少年図書館<br> カンテラ日記 - 富士山測候所の五〇年

ちくま少年図書館
カンテラ日記 - 富士山測候所の五〇年

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480040909
  • NDC分類 K451

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

44
有名な富士山頂の測候所ができて以来、従事した所員や関係者の苦労が、数十年にわたって書き継がれた日誌。山をよく知っていながら遭難した無念の事故や、高山病・食糧難との闘い。電気や水などの乏しい中、戦争中や戦後の苦労など、私たちの天気予報が、こんな苦労に支えられていたとは驚くばかりで、感謝の念がわいてくる。自然の厳しさを忘れるわけにはいかない。BOAC機の墜落事故もあれば、紅白の前身「紅白音楽試合」を聴いた終戦の年の話など、興味はつきない。2019/01/03

やまやま

9
内容については他の方もおっしゃるとおりで、富士山測候所前史も含めて観測所員の日誌には思いがけない感想に出会えます。今でも新鮮です。さて、本書の原資料である日誌の廃棄を改めて考えてみると、行政文書でないと断言されたことには残念なところもありますが、実は本書の発刊自体も、記入者らの意図は私信・内部情報であったようなものを思いきり公開しているようなところもあるので、危ない出版であったのかもしれません。内容的にはロングセラーで売れる筋の本のような気もしますし、重版が出ないのには理由があるというのは邪推でしょうか。2021/05/29

ぴぴん

6
色々な方の視点がものすごく面白いです。何気ない数行だからこそ、後々こうして読んだ時に、その時代を感じる数行になっているんだーと思いました。 大切な本を紹介、貸して下さった読メ友様、ありがとうございました2019/09/25

こばこ

2
気象庁図書館所蔵のもの。ただちくま少年図書館シリーズということで、古めの市町村立図書館なら所蔵はあるか。 富士山での日記ということで世間との隔絶性が大きく、まずそこが面白いのですが、昭和20年までは戦争(灯火管制って言ってるけど明かりだだ洩れやぞという話)、戦後すぐのモノ不足(+存続話)、昭和30年代後半からはテレビ中継の影響、と世間から染み出す話が出てて、その具合も楽しい。 編者は測候所について多くの経験があり、そのままではわからない部分をしっかり補足されているところに好感。読みやすいものとなっている。2018/08/18

motei_ku

0
ずっと読みたかったのだがどれだけ古書店を巡っても見つからなかった一冊、まさか近所の図書館にあるとは。 日誌が公文書に当たるかは確かに微妙だが、捨てないでほしかったなあ。2024/01/09

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