ちくま文庫<br> 内田百〓集成〈3〉冥途

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ちくま文庫
内田百〓集成〈3〉冥途

  • 内田 百〓【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 筑摩書房(2002/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037633
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

意識と無意識のあわいに立ちのぼる奇妙な風景。無気味なようで、可笑しいようで、心もとないようで。曖昧な夢の世界を精緻な言葉で描く、表題作をはじめ「旅順入城式」など特異な百〓の小説33篇。

著者等紹介

内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。『冥途』『旅順入城式』『百鬼園随筆』『阿房列車』など著書多数。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

100
小説集。不可解、不明瞭、それは幻想的だが、読むうちに心に張り付いてくるざわざわな感情は元々の自らの内面から這い出してきたかのようで、むしろ現実的に感じられた。特に表題作はそのおぼろげさに叙情性があり、短い話ながらうるんだ深い余韻を残す。多くの掌編の中でやや長めの「山高帽子」。途中、野口が芥川龍之介を描いていると気付いてハッとなった。著者らしき語り役は恐れて自らを狂人と振る舞うが、その姿はむしろ野口の心の鏡であるかのよう。締めの描写も印象的だ。「棗の木」は著者と思われる借金者と貸主の妙味のある関係が面白い。2023/08/27

pohcho

60
木内昇さんの「茗荷谷の猫」に出てきた本。現実と夢のあわいにいるような、あの世とこの世のはざまにいるような、不思議な世界観の短編集。「冥土」はなつかしさ、せつなさがじわじわと沁みてくるよう。「豹」の最後に何故かみんな笑っているのもよかったし、「山高帽子」の顔の長い同僚に宛てた手紙が最高に可笑しかった。「夢十夜」も好きなのだけど、印象鮮やかな漱石に対し百閒先生はもっとぼんやりとしている。暗闇にぼうっと光る薄白い明かりにじっと目をこらすような感覚。解説の多和田さんもよかったし、芥川の同時代評まで。面白かった。2020/05/20

佐島楓

55
夢の中の世界。感覚が溶け合う。強烈な印象がないぶん、薄気味悪い。ときに少年のように変貌する百閒。幼い叫び。彼の心の中を読者が覗き見る悦びと恐怖。なんとも形容できない心持になる。2016/03/27

mahiro

29
夢の中か、頭に浮かんだ幻想か、中には現実の話も交じっているのか…そんな不思議な短編が詰まっている。生まれて来なかった兄と歩き、土手の道で死者らしい人についていき、不思議な家の中にいつの間にか座っていたり、こんな夢見たことあるなという光景が描かれていたり、デ・キリコの絵や『異世界ピクニック』の一コマを連想させる不気味と、レトロな郷愁が交じり頁を捲る手が止まらない。この作者は『ノラや』位しか読んだ事がなかったが、お盆近くなるとなぜかこんな本と出会ってしまうくせがある私だ。2022/08/13

あんこ

23
『注文の多い注文書』から、兼ねてより気になっていた百聞先生のこちらを読了。装丁は商會。安部公房の『笑う月』を読んだ時とは異なる説明のつかない恐れや寂しさを感じました。表題作の『冥途』はとても短いけど、一番印象深い。『水鳥』『北溟』に描かれたイメージも何処か美しくて読み終わったあとはその余韻に浸りました。2014/02/23

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