内容説明
フクザツな歴史も、笑ってるうちにみるみるわかる…か?おもしろ歴史ガイド決定版。
目次
やんちゃ坊主のベルギー
デンマークにほれぼれ
骨の髄までフランス
断固として、がんこなドイツ
ギリシャの栄光
すばらしきオランダ
アイルランドのくえないヤツら
イタリアにはタマゲタ
ちびっこルクセンブルク
ポルトガルの情熱
カンカン照りスペイン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nnpusnsn1945
43
元が冷戦終結期の作品であるため情報が古いが、ざっくりと楽しくヨーロッパ史(実際は西欧諸国の歴史と言うべきか。)を学べる。ジョークの中には今の基準にそぐわなかったり、国を揶揄している表現はあるが、概ね面白かった。案外マイナーで知らなかった事もわかる。ギリシャは第二次世界大戦後、軍事独裁体制になっていたようだ。各国の文化や政治の評価も概ね公正と言える。世界征服のための2つの法則(英国を早めに征服し、ロシアを攻めないこと。)は的を射ている。ナポレオンとヒトラーがなんとなく似ている理由が納得できた。2021/05/21
金吾
16
○軽快な語り口でイギリスから見るヨーロッパの一例のように感じます。知らない一面をイメージ化して読むことができなかなか楽しかったです。各国を総括する成績表もまた良かったです。国別ではイタリアが面白かったです。2021/12/18
hisayparrish
2
恐らく、テランス・ディックスの軽妙な語り口をうまく再現した翻訳なのだろう。翻訳文自体がユーモアとシニカルな味わいをよく出していて、さほど違和感を感じさせない。見事といってよい。あまり知らないヨーロッパを部分的、断片的ではあるが、端的にまとめていて,そうだったのかと勉強になる。ただ、正確な知識として整理するというより軽い読みものとして頭の片隅においておき,何かの折に参照するという形がよいのかと思う。2019/09/21
すずきん
2
イギリス生まれの著書が欧州の国々をかなり掻い摘んで語る。最後にグルメ、芸術、政治などの観点からの評価もあり。 どの国でもナポレオンやカエサルがでてくる。 簡単に書かれてるとはいえ、ある程度欧州史の知識がないと少し厳しいかも。横並びで簡単におさらいできるので結構よかった。2016/05/09
Limone*
2
こき下ろしていたり、フォローしていたりでそこそこ笑える。ヨーロッパの国々がお互いをどう見ているのかが、一部分のほんの表面だけでも触れられた気はする。2010/12/12