内容説明
湾岸危機から戦争勃発、クーデタからソ連崩壊と事件の続いた1991年。戦争勃発はふたりの文芸評論家に極限的なかたちで問題を提示した。我々はどういう理由と動機で現実を批判することができるのか?戦争反対と絶対平和、ふたりの“村上”、ルールとモラル…など。“批評”という表現に言及した往復書簡。
目次
「70年代のラディカリズム」をめぐって
文化の“理由”について
戦争と、0.5グラム
「生活の要求」と「義の要求」
裏切るとは隊列を離れること、隊列を離れ…
育てあげられる「可能性」へ
モラルについて
「汝殺すなかれ」という戒律
自由に、自分の欲望を追求すること
ピンクの砂と青い砂〔ほか〕