内容説明
君はどうして学校へ行って勉強しなければならないのだろう、と考えたことはないだろうか?また、僕なんかもうだめなんだ、と思ったことはないだろうか?人間はだれでも無限の可能性を内に秘めているのだ。どうしたらその可能性がひらかれるのか、数々の事実に基づいて“君の可能性”について語ってくれる本。
目次
第1部 だれにでもある可能性(可能性をゆたかにのばすために;不満や不安をもつのはよいことだ;社会や学校への不満;人間の能力はつくられる)
第2部 学校で学ぶとは(たいせつなことは事実から学ぶこと;ひとりより、みんなで;学校でつくられる能力)
第3部 君ならどうするか(悪いやつほどとくをするか;美しい生き方;仕事のなかで学ぶ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
27
子どもにも大人にも、牛にさえも、成長する可能性が秘めている。教えるということは学ぶこと。自分を大事にすることは、美しく生きるということ。友達と学ぶことによって自分が高まり、友達も高まる。そこに学校で学ぶ意義がある。自分の可能性を信じ、努力して新しものを作り出すこと、みんなしてそうすることで、世の中さえ変えられる。限りない可能性を感じ、がんばろうと思えた。2019/01/25
じゅむろりん
15
元校長・大学教授の斎藤先生が、中高生に読んでほしくて書いた「人生の指南書」。若い頃誰もが悩む命題について、わかりやすく示唆を与えてくれます。ビジネス書とは一線を画した人生に必要な良書です。親として子どもから聞かれたらどうする?ってことでも、経験談や心にしみいる「詩」を引用しつつ未来を照らしてくれます。自分も学生の頃に読んどきゃ良かったなあ。春に中学・高校に進学するわが子達にぜひ読ませたい!もちろん先生・学生・保護者にも!2015/01/29
まいかんち
3
50年以上も前に発行された本なのに、今も教育の核となっている。「なぜ学校はあるのか」「偶然的条件によって能力は制限されるか」などの疑問を、具体的に噛み砕いて説明されているので、中学生・高校生に必読の1冊。養老孟司さんの「バカの壁」や千葉雅也さんの「現代哲学入門」の内容をより簡単に説明されている感じ。何年経っても変わらないのは、人間や人生のあり方だと思う。2022/05/21
TaE
3
心に迷いが生まれたとき、自信を失ったとき、ここに戻ってこようと思っていた。著者の大きな心に包まれ、どんな人でも自分を肯定されたように感じるだろうと思う。何度読んでも付箋だらけになるのだけれど、今回はなぜだか素敵な言葉が綺麗事のように感じてしまうことが多かった(それでも付箋は大量)。心が曲がっているのだろうか。ここに載っているような教育を私なりにどうやって実践していこうか、ゆっくり考えてみたい。2011/05/02
oko
2
齋藤先生読破&再読中 世の中の全ての校長先生がこういう先生であればいいのに… そして、全ての「先生」はこれを必ず読んでほしい そして、今日から「中学生」になる我が子へ。目次の見出しだけでも全部書き出したいくらいだ… 人間として、どうあるべきか。そして、子どもに対する職業の人間として、どうあるべきか。親としても、もちろん。みんなの勘違いが一斉に正される2015/03/30