出版社内容情報
羅須地人協会時代の講議用草稿「農民芸術概論」をはじめ、詩想の宝庫としての手帳・ノート・メモなど賢治の思想的営為を集成。
【解説: 入沢康夫 】
賢治思想の宝庫。羅須地人協会時代の講義用草稿「農民芸術概論」をはじめ、手帳・ノート・メモ等、賢治の思想的営為を集成。
目次
1 農民芸術概論
2 手帳
3 ノート
4 メモ
5 在学時提出物等
6 在職時報告書
7 羅須地人協会関係稿
8 東北砕石工場関係稿
9 応請原稿等
10 その他
内容説明
賢治思想の宝庫。羅須地人協会時代の講義用草稿「農民芸術概論」をはじめ、手帳・ノート・メモ等、賢治の思想的営為を集成。
目次
1 農民芸術概論
2 手帳
3 ノート
4 メモ
5 在学時提出物等
6 在職時報告書
7 羅須地人協会関係稿
8 東北砕石工場関係稿
9 応請原稿等
10 その他
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
64
賢治に関する資料になります。数々の童話や詩を生み出した世界を見た気がしました。イーハトーヴの原点はここにあるのですね。2020/06/06
優希
43
資料集ですが、数々の作品を生み出した原点と言えますね。イーハトーヴの全てが詰まっているように思います。2022/08/17
里のフクロウ
2
「宮沢賢治全集10」は資料集であるが、「農民芸術概論」を目当てに手にした。国民高等学校や羅須地人協会において教鞭をとった時の、わずか18ページの講義要項であるが、賢治の農民対する「愛」を昇華させた思想書と感じた。「農民芸術の興隆」の項にある「芸術をもてあの灰色の労働を燃やせ」は、もはや「檄」として胸に突き刺さってきた。古の農民は貧しいながらも芸術も宗教もあり「可成楽しく」生きていたが、今は労働のみ生存があるのみとしているくだりからは、現代に通じる精神が伺われ、賢治思想の普遍性の在処を見ることができた。2014/09/24