ちくま文庫<br> わがいのち月明に燃ゆ

ちくま文庫
わがいのち月明に燃ゆ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480028167
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

トーマス・マンに深く傾倒する林尹夫は第三高等学校を経て京都大学へ進んだ。やがて学徒出陣。その間も彼は多くの本を読み続け、歴史と人生、文学と生命という課題を自覚する。学問への志、青春の悩み、国家への危惧にひき裂かれつつも真摯に生き、米軍機による死にいたる清々しくも痛ましい記録。日記、詩、論文に兄と親友の手記を附す。

目次

第三高等学校一年
第三高等学校二年
第三高等学校三年
京都帝国大学文学部
武山海兵団
土浦海軍航空隊
大井海軍航空隊
第801航空隊
『ブッデンブロオク一家』について
『近代ヨーロッパ経済史ノート』
回想に生きる林尹夫
「若き二人のフィロローゲンよ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナナキ

2
死を覚悟しつつも、計画的に勉強しようとする姿勢に驚愕した。勉強で得た知識を活かしていくのも大事だけど、勉強する姿勢そのものにも価値を見出せた。2013/06/24

たつや

1
太平洋戦争で学徒出陣し、命を落とした著者の日記。大変な勉強家、読書家で、自己内省心が強い方だったのだなあと思う。平和な今の時代において自分も日々ダラダラと生きていてはいけない、という気になる2018/12/29

セイタ

1
戦争で若くして亡くなった京大生の日記!刮目すべきは、その意思の強さである。(今風に、「意識が高い」というのははばかられる。)語学や読書への想いがにじみ出いている。なによりも常人離れしているのは、それが必要性に駆られての行動ではないということである。自ら「このようなことをやっても意味が無い」と思いながら、行い続ける点は感嘆に値する。それは、特に軍隊入隊後に、色濃く現れている。時おり言いようのないやるせなさに筆者がおそわれている点がまさにそれである。2016/03/29

nz128

0
要するに昭和の高校~大学生の日記。ものすごく意識が高い。英語のほかにフランス語、ドイツ語を同じくらい学んでいるのは驚く。2016/05/29

anchic

0
書棚整理のため再読。著者の飽くなき語学と学問への探求心はとても高く、戦争で命を落としてしまったのはとても遺憾に思う。2023/10/05

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