ちくま文庫<br> 脳の見方

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ちくま文庫
脳の見方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480027818
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0147

内容説明

長い進化の時間の中で、ヒトは巨大な脳を手に入れた。取り出してしまえば、やわらかそうな、丸みを帯びた、灰色の物体にすぎないこの器官が、ヒトを知る鍵であるらしい。私たちがものを考えるとき、そこでは何が起こっているのか。真実とは、一体どこに存在するのか。ゲーテからウオノメまで、自在な角度から論じ、脳とは何かに迫る。「唯脳論」へと続くエッセイ集。

目次

1 神経
2 解剖
3 時間
4 博物
5 綺想
6 発生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

26
新規購入ではなく、積読状態だったもの。 購入詳細不明。 2013/1/21~1/25 恐らく20年ものの積ん読本。脳の見方、というタイトルだが、脳の話と言うよりは、氏の専門の解剖学を中心とするエッセイ集。もともと哲学書房という出版社から出たこともあるのか、多分に哲学的内容。後に氏の代表作ともなる「馬鹿の壁」という言葉が出てきたのが興味深かった。2013/01/25

ひばりん

5
いまや!100人の養老孟司ファンに「養老先生のどこが好きですか?」と尋ねれば、約98人が「猫好きなところ」と答える。そんなご時世でしょう。違うんだなぁ、そこは「いつまでも髪がフサフサしているところ」と答えるのが、古参仕草!っていうのは嘘!でも、この本に入っている「知と性の毛だまり」というエッセーがありまして、ものすごいエッセーなのです。これを読んだ100人にもう一度同じ質問をすれば、今度こそは、100人全員が「いつまでも髪がフサフサしているところ」と答えてくれるに違いありません。頼みます!2021/01/12

中島直人

2
特に決まったテーマはなく、その時々に出版社から求められた主題について、著者が徒然なるままに書き散らかした感のある本。部分部分刺激を受ける部分あり。養老孟司さんは、やっぱり読んでて面白い。2013/09/06

風見じじい

2
いろいろな雑誌に書いた文章で、書いた時期も対象とする読者も異なるため、一貫した文章ではなく、解剖学、哲学、発生学などがランダムに出てきて、それぞれの専門の人には何でもないことでしょうが、私には解りにくいことが多かった。また昔の優秀な学生さんは何でもないでしょうが、「不可ない」、「お交際合いしてしまう」といった表現に戸惑いました。また、専門用語には振り仮名を振ってほしい点と、写真の説明をもっと丁寧にしてほしかったと思います。それにしても、博識な人ですね。2012/11/07

茶幸才斎

2
前作、『ヒトの見方』は解剖学の中央を突っ走った内容だったため、まったく馴染めなかったが、本作は、よりエッセイ的要素が強く、比較的読みやすい方だった。p.104の「ソフトのハード化」は、なるほどと思う。試行錯誤の末、最良の様式が決まれば、これを定型として固め、迷いや疑いの余地をなくして無駄な労力を使わなくする、ということだ。2009/12/17

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