ちくま文庫<br> 失われた時を求めて〈4 第3篇〉ゲルマントのほう 1

ちくま文庫
失われた時を求めて〈4 第3篇〉ゲルマントのほう 1

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  • サイズ 文庫判/ページ数 574p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480027245
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

74
相変わらず不器用な恋をする主人公。今回は年上の人妻に恋をしてしまいます。自分の想いにばかり目がいくのか空気が読めないのがイタイところだと思いました。延々と社交場面が続きますが、その雰囲気がより世界観を盛り上げているのかもしれません。2018/05/07

Ryuko

24
惚れっぽい「私」の今度のお相手はゲルマント夫人。散歩コースで待ち伏せたり、彼女の甥のサン・ルーにとりもちを頼んだり、相変わらず空気が読めず、イタい主人公。サン・ルーがゲルマント夫人より、こちらはどう?と薦める相手も既婚者。乱れてるなあ。。サン・ルーも愛人とのごたごたで苦悩している。身もふたもないけど、「ほかにやることないの?」と言いたい。まあ、ここまではいい。恋愛に絡む愚行は誰しも経験があるだろう。しかし、後半のサロン文化は、ちょっと胸が悪くなる感じ。不愉快になりつつ読んでいるとラストおばあさまの体調が。2016/01/28

23
ゲルマント公爵夫人に恋をした主人公は、夫人の親族であるサン・ルーのツテを使って何とか彼女に近づこうとする。人間関係があらかた現れたので、物語全体を把握しやすくなった。サン・ルーの恋愛と貴族達の腹黒さが印象に残る。2014/12/07

しんすけ

18
ドレフュス事件が初めて取り上げられる。登場人物もドレフュス支持派と反ドレフュス派に分かれていく。サン=ルー、ヴィルバリッジ夫人、そして「私」はドレフュス支持派だが、登場人物の多くは反ドレフュス派である。 ヴィルバリッジ夫人と「私」は態度を鮮明にはしていないが、微妙に嚙み合わない会話が読者を戸惑わせる。 「ゲルマントのほう」の中間部分は『失われた...』の中でも登場人物の高慢とも観える語りに厭世観を感じる。通して読むのは辛い。だが再読を重ねていると、微妙な仕掛けが要所要所に書き込まれているのに気づかされた。2021/09/07

かふ

15
語り手のゲルマント夫人萌(もえ)がよくわからない。貴族性というもの、特殊形態好み、兎唇につながった赤い大きな鼻とか、うすい口ひげにつづいた皺の寄った両頬とか、蓼食う虫も好き好きなのかもしれないが、貴族性が際立つことが美の観念という。貴族の特殊性のもたらす美の観念は古典主義のバロック好みというものか?以下、https://note.com/aoyadokari/n/n59c79cad33412022/03/13

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