内容説明
清朝末期、紫禁城の奥深く、最後の皇帝がわずか3歳で即位した。滅びゆく大国は、歴史の波に呑まれ、列強の手に翻弄され、皇帝溥儀は運命のままに怒濤の前半生を送る。
目次
第1章 私の家系
第2章 私の幼年時代
第3章 紫禁城内外
第4章 天津にて
第5章 東北潜入
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もう
5
文体が堅く複雑でとにかく長かった。愛新覚羅溥儀の自伝。紫禁城へ行きたくなった。2014/03/16
りん
2
大清皇帝に生まれなくてよかったと心から思った。著者に対して担ぎ上げられた悲劇の人というイメージを持っていたが、この人自ら満州国の方向へと進んでいったのを知った。2019/12/21
A.yukari
2
末代皇帝溥儀の自伝。収容所で「改造」のため記述されたものを、釈放後、共産党の意向で、共同執筆者と、資料や証言を集め、大幅に書き直したもの。共産党の歴史観で描かれていることは注意しなければならないが、歴史の当事者の自伝であり非常に面白い。家庭教師のジョンストンや弟の溥傑の自伝と食い違う記述もあり、それぞれの立場で、記憶や意識が異なっているのだろう。2014/10/25
コミッサール
2
当然のことながらあまりにも登場人物が多いので清朝の家系図とは別に詳細な人物相関図を付けて欲しかった。また、人物の振り仮名も漢字に中国語読みのカナではなく日本語読みの振り仮名に括弧書きで中国語読みの振り仮名を付けたほうが読みやすいのではないか。2014/08/08
桐一葉
2
中学生の時に心を奪われてしまった どうしようもなく非情で何も一人でできひん周りにちやほやされて生きていたかもしれへんけど、大雨の日にマンホールの前で妻を待つ溥儀はまぎれもなく心優しい人間やと涙が止まらへんかった