内容説明
たとえば「鬼門」、たとえば「十三日の金曜日」、あるいは「媚薬」。今となってはただコッケイな昔の話から、身近に残るちょっとこわいことがらまで、迷信のパワーはすごくて、魅力がある。―「どうでもいいことの力」「役に立たない知識の面白さ」をしみじみ感じさせる、変り種の百科全書。
目次
第1章 動物(天狗のしゃれこうべ;兎のダンス;物品取り寄せの限界;狸の集金旅行;絵馬は仲立ち)
第2章 運(鬼門には背中を向けろ;嫁婿えらび神の声;媚薬の使い方;閾際の吉凶;初恋のたたり)
第3章 物(ナウイぞ、スルメ男;ありがたいお札;霊柩車の運転法;浅右衛門の胆蔵)
第4章 暦(13日の金曜日;4月1日は馬鹿になろう;厄年の綱渡り;丙午の女)
第5章 食(黄金色の茄子;茸とクソの戦争;吸血鬼とニンニク;塩は敵に送れ;南瓜がこわい)
第6章 呪(チチンプイプイ;長い長い名前;鼻を高くするおまじない;くしゃみ論争)