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ちくま文庫
火星の笛吹き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 459p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480025623
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

抒情と幻想の詩人、ブラッドベリはSFから怪奇、幻想小説まで、ジャンルにとらわれずに活躍している。“時の囚人”と呼ばれ、ガラスカプセルの振子に閉じ込められ、唯一の生存者となった青年の物語「振子」や、時間を止める能力を持つ青年のひき起こした悲劇「ホラーボッケンのジレンマ」(本邦初訳)など。若きブセッベリの処期スペースファンタジー20編。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぜんこう

22
ブラッドベリ初期の20編。読み始めたら、結局死んじゃったり、宇宙空間での死体回収船だの、どうも死ばっかりやったけど、でもこれもブラッドベリ。一番印象に残ったのは老人がアステロイドから無事に宇宙船を導く「木星行きの予言者」かな・・・酒で失敗した過去に共感したりする(^^;)2021/09/25

ニミッツクラス

20
91年の税抜816円の文庫初版を読んだ。同名の本が3冊有る…79年16編収録の徳間単行本を底本とし、84年に17編収録の同社文庫の差換え増補版、それをさらに20編収録の差換え増補版としたのがちくまの本書となる。仁賀氏編訳は共通。本書巻頭の増補「ホラーボッケン…」は筆者17歳の同人誌掲載の処女掌編で、本邦初訳と言うウリ以外は単なる習作。巻末の増補「名前の付いた弾丸」も初訳で、これは戦場伝説じみた妄想的な怖さを醸す。増補「海中の監視者」は仁賀氏編訳のソノラマ84年のアンソ「機械仕掛けの神」で既出。★★★★☆☆2019/12/30

Hepatica nobilis

12
華氏451度を読んだので久々に通読。作風はこうしてみるとまちまちで質もピンキリ。ブラッドベリ色一色のものもあればらしくないものもあった。『宇宙のヒッチ・ハイカー』がなかでも良かった。『青い蝋燭』『草の葉』『よみがえるラザルス』などももちろん今でも琴線に触れる。2021/08/11

shamrock

12
ブラッドベリの処女作を含む短編集。30年代から50年代の作品が順に収録されている。表題作、怪奇作「青い蝋燭」、「死体回収ロケット」「よみがえるラザルス」「宇宙のヒッチハイカー」「火星の足跡」「草の葉」あたりがお気に入り。「死体回収~」と「よみがえる~」は同じネタでまったく違うお話を楽しませてくれた。「火星の~」はいかにもブラッドベリな作品。服部まゆみ氏の解説も名文でした。2014/06/19

hit4papa

7
デビュー作「ホラーボッケンのジレンマ」(初訳)が収録されているブラッドベリ初期の作品集です。異星人、宇宙戦争など往年のスペースオペラの要素はありますが、そのものが描かれてはおらず、それを背景とした人々の悲哀がつづられていきます。

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