ちくま文庫<br> イカロスの飛行

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ちくま文庫
イカロスの飛行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480025050
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

時は19世紀末。所は花の都パリで、小説家ユベール先生の書きかけ原稿から、突如として作中人物イカロスが逃げ出した。イカロスは同業の小説家に盗まれたにちがいない!ユベールは大追跡を開始する。ところがその頃、他の小説家の作中人物たちも作者の定めた運命を嫌い、いっせいに脱走をはかっていたのである…。新しい小説形式に挑み続けたクノーによるファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

3
あれ?小説なのに戯曲?と開いては思い、読みだしては、執筆途中の作品から作中人物が逃げ出すって!?。気付けば寄りあう作家の作品からもバタバタと作中人物が逃げ出し、追う作家と請われる探偵、逃げる作中人物たちと、なんだかよくわからないまま早い展開を楽しむ。結構唐突に場面が切り替わるけれど、奇妙な騒動が面白くもあり、最後に、ああ、やっぱりイカロス・・と。2010/04/03

maimai

1
図書館で「自由にお持ちください」と出されていた「リサイクル本」の中から拾ってきた。久しぶりのレイモン・クノー。チョーかるい超メタフィクション。あーおもしろかった。2016/01/20

龍國竣/リュウゴク

0
愉快。これ程までに面白く、滑らかに読める作品は中々見当たらない。知性に富んだやり取りに、言葉遊び。そして、作中人物が現実に飛び出すという設定の持つ意味の深さ。全てに於て擽られる好さを備えている。既存の概念を飛び越えた構成には拍手を送りたい。 2012/09/19

しめじ

0
これは愉快。安部公房の『燃えつきた地図』『S・カルマ氏の犯罪』などといつか比較してみたい。

イタロー

0
クノー最後の作品ということだが、最初に読むことになったクノー作品。小説から飛び出したイカロスと周りを取り巻く人々が繰り広げる珍騒動を描く。どことなく華麗でおしゃれ。2021/11/16

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