ちくま文庫<br> ルー・サロメ 愛と生涯

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ちくま文庫
ルー・サロメ 愛と生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480024886
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0123

内容説明

ニーチェ、リルケ、フロイトを魅了し、その仕事に大きな影響を与えた女性ルー・サロメ。彼女の周囲には常にスキャンダルの噂がつきまとったが、決してひるむことはなかった。それよりも、聡明な男性と交際することに歓びを見出し、また多くの男たちが彼女の理知と人柄にひきつけられた。本書は、美しく知的で、自分に忠実に生きようとした女性ルー・サロメの生涯を伝える詳細な伝記である。

目次

第1部 ロシアにおける少女時代(聖ペテルブルグのサロメ家;夢と現実のあいだ;神とギロート;聖ペテルブルグ チューリヒ ローマ)
第2部 鷲と蛇(風を撒く;モンテ・サクロの秘密;タウテンブルク牧歌;再会と別離;ツァラトゥストラ誕生)
第3部 野鴨の時代(レー「兄さん」;アンドレアス;自由への道;肉体の解放)
第4部 愛と詩(「わが妹、わが花嫁」;ロシアの神;悲劇的な罪;フロイトを待つ;悪魔祓い;ハインベルクの巫女)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイナ

5
夫がいながら、大勢の魅力的な男性と恋をし、知識と精神を吸収して、情熱が冷めるとさっさと男性を捨て、夫のところに戻ってしまうルー・サロメ。捨てられた男たちは、死を選ぶか、芸術を生み出すか。この時代にこんな女性がいたなんて。衝撃的でした!ニーチェを振り、リルケに霊感を与えた女性。彼女が本当に愛したのは誰なんだろう。きっと、心のままに、恋をし続けただけなんでしょうね。2016/04/02

バーベナ

5
スラリとした立ち姿で、愁いを帯びた瞳のルー。彼女と会うと誰もが恋に落ちてしまう。名前を聞いたことがある人物だけ取り上げても、ニーチェ・リルケ・フロイト。彼らと深い結びつきを持ち、ほぼいつでも三角関係(いや四角?もうわけがわからない)。思うがまま破天荒に生きているように見えるけれど、それを維持するには、意志の強さと経済力が必要なんだな。身近にいたら怖いけれど。2016/03/17

2
再読。何回、読んでもルー・サロメを形容する適切な言葉が見つからない。徹頭徹尾、自分の意思を優先して生きた女性であり、彼女に惹かれたことで思いもよらない破滅を迎えた男性もいる。それがなんなの?といわんばかりの生涯でなぜかすごく魅力がある。人間は結局は孤独な存在だが「わたしたち」ではなく「わたし」でありつづけたルー・サロメの何からも独立した生き方が、孤独が本来恐ろしいものではなく自然なことであることを示してくれているような気がする。2013/05/19

marivespring

1
自分がすごーく弱ってる時に、なぜだか読み返したくなる本。映画にもなっているし、なんとなく「魔性の女」的に捉えられがちかもしれない。実際は違う(と思う)。女性として生まれ、旧弊な(でも世界的に見れば相当マシかもな)19世紀末〜20世紀初頭の混乱ヨーロッパで、自分自身を貫いたひとだと思う。40歳すぎて、フロイトに師事したというのも、勇気が湧きます。

田辺なな

1
読んだのはだいぶ前なんだけど。。「女の人生」棚作成のための登録第一号。女たちよ、自由であれ。2014/03/18

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