内容説明
信頼という保護膜に包みこまれさえしたら、どんないかがわしい愛情だとて、それは美しい愛情に変わりうる。無類の饒舌と健気な真心で、20世紀末を描く小説家・橋本治が、勇気の技術と物語の秘術を語ったユニークなオーラル・エッセイズ。温泉現場対談「旅するももんが」、中沢新一らとの「真昼の放談」、漫画家・山岸凉子らとの長篇対談「物語のちから」など、愛と親切の話芸大全。
目次
合言葉は勇気
旅するももんが「浴場篇」
真昼の放談(いつかいっしょにミュージカル;全共闘女たちはどこへ;みんな終った)
小説三十八手
物語のちから
旅するももんが「寝室篇」