内容説明
岩手県遠野郷に伝わる民間信仰・伝説・怪異談・習俗などの聞き書き『遠野物語』は、柳田民俗学の出発を告げる記念碑的作品であり、その高雅にして新鮮な文体によって、優れた文学作品としても高く評価されている。神隠し・山人・天狗など、山に隠れた人生の意味を掘り起こし、共同幻想の世界を照らし出した『山の人生』、木地屋の信仰を手がかりに、伝説が持つ史料的価値の重要性を説いた『史料としての伝説』、以上三冊の単行本を中心に「山人外伝資料」「木地屋物語」など漂泊民についての諸論考を収録。
目次
遠野物語
山の人生
史料としての伝説
山人外伝資料
山神とオコゼ
木地屋物語
山立と山臥
「イタカ」及び「サンカ」
所謂特殊部落ノ種類