ちくま文庫<br> 贋物漫遊記

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ちくま文庫
贋物漫遊記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480023506
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

犬歯を突き出し口もとから生血をしたたらせたドラキュラ、胸もあらわなマリリン・モンロー…死者をかたどって鬼気せまる蝋人形の話、一村を大ペテンにかけた贋帝大生の話、獄門をのがれて長生きした鼠小僧の話、などなど。世は大ウソばやりの今日この頃、とはいえ、凡百のニセモノを顔色なからしめる、極めつきニセモノの大博覧会!『書物漫遊記』『食物漫遊記』につづき、恐怖と諧謔、そして蘊蓄にあふれたエッセイを集めた「漫遊記」シリーズ第三弾。

目次

肩書蒐集家の悲哀
あなたに似た人
ガセネタくらべ
私の娘
帝大生登場
影を売る男
分身大活躍す
キリストの墓いずこ
悪人長生
小人国再訪
声色人生
贋物日記
池袋の女
偽八卦の超能力

著者等紹介

種村季弘[タネムラスエヒロ]
1933年東京生まれ。1958年東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な博物学的知識を駆使して文学、美術、映画など多彩なジャンルで評論活動を続ける。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

83
読了まですごく時間がかかった。東西のニセ物ニセ者まがいものを題材にしてあるが、事例が古めかしくてピンと来ない。柔らかい内容も昔の硬い文章だと笑い所がわかりづらく、私もこういう文章が読めない世代なんだなあと痛感。戦時中、米軍向けにルーズベルト大統領の声色でデタラメ放送をしたという古川緑波には興味を覚えた。2018/06/01

きょちょ

22
面白くなかった・・・。 けれどもそれは、「絶叫委員会」のような「爆笑」を期待した私が悪いのであって、著者に責任は当然ない。 しかしながら、「贋物」はいまや「本物」よりもあまりにも多すぎるから(この本が書かれたもっと昔から)、紹介されても驚かないのも事実。 「ガセネタくらべ」が、内容的にも一番良かったが、それも「贋」というより、登場人物の喜入真の人生に共感する部分があったから。 ★ 2018/01/03

Endo Takafumi

0
雑学や言い伝えも掘り下げれば、○○学になるところをそうしない所が格好いい。2012/03/14

澤水月

0
930205

チェケ

0
ペテン師、詐欺師、贋作、似非…。いわゆるホンモノよりも惹かれるところがある。

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