内容説明
J.R.R.トールキン、H.G.ウェルズ、G.マクドナルド、ウィリアム・モリス等さまざまな別世界を求めて冒険の旅に出た作家たち。〈ファンタジー〉―この巨大な宇宙に憑かれて、妖精郷に遊び、世界言語を創造し、ユートピアをさまよう彼等の旅の跡をたどって、永遠に色あせることのない別世界へ誘う、一風変った夢先案内の本。
目次
索引と暗号―A Reader’s Guide
現代―ファンタジーの復活
飛翔の方法
神話の森を超えて
年代記の発見
ロマンスの誕生
夢を開く鍵
世界言語とユートピア
ユートピアの経済学
怪物の博物誌
来たるべき宇宙誌
終末の儀式
書棚の片すみに捧げる180冊+2
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
10
ファンタジー・幻想文学入門だけど、ただの入門書じゃない。月と夜の論理=この世界とは違う、別世界への想像力と認識の道のりを案内する、かなり濃いめの幻想文学論だ。名作ダイジェストに人類学や宗教学も使っての、豊かな教養に裏打ちされた解説、巻末のブックガイドと丁寧な作り。ちなみに、新編とこれはかなり違う本になっているのでどちらから読んでも大丈夫。この本をお供に、異世界への想いを馳せよう2012/01/01
ホレイシア
3
中身はともかく、文章が好みでない。はっきり言ってしまえば鳥肌が立つ。興味の対象が重なっているだけに惜しいが、これだけは如何ともしがたい。
SKH
2
ファンタジー・SF入門書。77年刊行の本書、やや電波な論文調で書かれているため、読みづらい。2013/03/23
Eiko
1
・・・・・ 無理・・・(泣)2015/07/23
たまのゆういち
1
英国ファンタジー文学の世界へのガイドブック。文章は妙に学術的だが、その行く手にはファンタジーの世界というより、狂気の異世界が垣間見えてくる。ファンタジー文学ガイドブックというより別世界の箱庭。