筑摩選書<br> ノイマン・ゲーデル・チューリング

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筑摩選書
ノイマン・ゲーデル・チューリング

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480016034
  • NDC分類 283.46
  • Cコード C0341

出版社内容情報

20世紀最高の知性と呼ばれた天才たち。同時代を生きた三人はいかに関わり、何を成し遂げ、今日の世界に何を遺したか。彼ら自身の言葉からその思想の本質に迫る。

内容説明

今日のコンピュータの礎を築いたジョン・フォン・ノイマン、不完全性定理で数学・論理学の歴史を根底から変えたクルト・ゲーデル、思考する機械への道を拓いたアラン・チューリング。いずれも今日の科学と哲学に多大な影響をもたらした天才たちである。同時代に生きた彼らは、互いに触発され、時に議論し、相互に意識しながら実に多くの業績を残した。比類なき頭脳と個性をもった三人は、いかに関わり、何を考え、どう生きたか。それは今日の世界にいかなる意味を持つのか。彼ら自身の言葉からその思想の本質に迫る。

目次

第1章 ジョン・フォン・ノイマン(ジョン・フォン・ノイマン「数学者」;「数学者」解題;ノイマンの生涯と思想)
第2章 クルト・ゲーデル(クルト・ゲーデル「数学基礎論における幾つかの基本的定理とその帰結」;「数学基礎論における幾つかの基本的定理とその帰結」解題;ゲーデルの生涯と思想)
第3章 アラン・チューリング(アラン・チューリング『計算機械と知性』;『計算機械と知性』解題;チューリングの生涯と思想)

著者等紹介

高橋昌一郎[タカハシショウイチロウ]
1959年生まれ。國學院大學文学部教授。専門は論理学・哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えも

23
20世紀数学界の巨人3名に、同時に会えるなんてとても贅沢。ノイマンは相変わらず人間じゃないし、ゲーデルは厳密すぎて講演録自体がもはや数理論理学だし、チューリングはマシンのようにデジタルな講演内容で70年も前から今のAIを予測してるし、もう、みんな凄すぎですよ!2018/01/18

Shin

16
人工知能を哲学的に解説してくれる本を探すうちにたどり着いた本。人間離れした(事実、異星人と呼ばれたりもする)知性を授かり、であるがゆえに栄光と、そして苦悩を纏いながら20世紀の科学史に巨大な足跡を残した三人の講演録+解説集。人工知能(の限界)を哲学する、という意味では、チューリングの論文が最も考えさせられる。考える機械に対して、比較的楽観的なチューリングに対し、人間の知性の限界に鉄槌を下したゲーデルの身も蓋もなさが対照的で面白い。久しぶりに何度も読み返そうと思える本。2016/05/19

ケニオミ

11
コンピュータの概念を築いたノイマン、不完全性定理で論理学の限界を証明したゲーデル、思考する機械の先駆者であるチューリング。同じ時代を生きた三人の天才達を紹介した書物です。まず各天才の考えを反映する講演録あるいは論文を紹介し、次にその解説を入れ、最後に生涯と思想で結ぶ構成となっています。分かりやすい講演録や論文を選んでいるのですが、何せ天才ですから、小説を読むようには読めない。そのため解説もやや難しく、素人対象の本ではないですね。それでも、ノイマンの群を抜く天才ぶりはよく分かりました。 2014/12/01

やす

8
ノイマンパートを読み終わったのでそこまでの感想。ノイマンの量子力学の数学的基礎は基礎のくせに難しすぎて手が出ない一品だが、コンピューター開発や原爆開発での活躍はノイマン中心ではないけれどなんか読んでいた。知らなかったのは数学者としてのノイマンの姿で、一般公演「数学者」が掲載されており大変に興味深い。かれは数学を経験科学ととらえていたようだ。多彩なかれの業績は経験や環境と言ったもので紡がれる側面があったのかもしれない。象牙の塔に閉じこもれば数学は純度を高め発展性を失うだろう。ということらしい。2021/11/19

おーしつ

8
論文・講演全文訳により、業績の概要などでは分からないそれぞれの思考や表現の違いに(凡人なりに)触れられました。 三人の関係性や人生(特に最期)も時系列を踏まえながら頭に入りました。 これを端緒にまた色々読んでみたい。2015/02/05

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