筑摩選書<br> 一神教の起源―旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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筑摩選書
一神教の起源―旧約聖書の「神」はどこから来たのか

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  • サイズ B6判/ページ数 378p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480015815
  • NDC分類 193.1
  • Cコード C0316

出版社内容情報

ヤハウェのみを神とし、他の神を否定する唯一神観。この観念が、古代イスラエルにおいていかにして生じたのかを、信仰上の「革命」として鮮やかに描き出す。

内容説明

もともとイスラエルもユダも、古代オリエント世界の辺境に存した弱小国家に過ぎず、権力や覇権とはほとんど縁がなかった。その小さな国家が滅び、新バビロニア帝国の圧倒的な支配のもとで「ヤハウェの民」が最も非力で悲惨な境涯にあった時に、彼らの中から唯一神観が生まれた。それは、弱い者が生き延びるための知恵であった。―古代イスラエルで唯一神が誕生するまでを、壮大な筆致で描く。

目次

第1章 一神教とは何か
第2章 「イスラエル」という民
第3章 ヤハウェという神
第4章 初期イスラエルにおける一神教
第5章 預言者たちと一神教
第6章 申命記と一神教
第7章 王国滅亡、バビロン捕囚と一神教
第8章 「第二イザヤ」と唯一神観の誕生

著者等紹介

山我哲雄[ヤマガテツオ]
1951年、東京生まれ。早稲田大学、同大学院文学研究科で宗教学を学ぶ。北星学園大学経済学部教授、同大学院文学研究科教授を兼務。専攻は宗教学、旧約聖書学、古代イスラエル史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kokada_jnet

52
自分は小学生のころ教会の日曜学校に通っていた。旧約聖書には「ねたむ神」とか「私以外の神を信じるな」とか、しつこく書かれていて。神様にしては妙なことを言うなと、不思議に思っていた。この本によると、ヤハウェはそもそも外来神であり、多神教的だったユダヤの民にとりこまれ、バビロン捕囚の後に「唯一神」になったという。ヤコブが一晩中、闇の中で何者かと格闘して互角であり、翌朝、その相手は「神」を名乗ったというトンデモ話も、旧約聖書にはあるのだが。その格闘相手は、元来は悪霊的な存在だったのではと、著者は推測している。2021/08/17

Nobuko Hashimoto

31
同じ著者の『キリスト教入門』がものすごく面白くて勉強になったので即注文していたものの後回しになっていたのを、一年半以上経ってようやく読んだ。読み始めるとやはり非常に面白くてワクワク。石碑の碑文や、考古学的な発掘の成果、聖書の中の文言の特徴などを照らし合わせて、紀元前数世紀の宗教観の変遷や一神教が誕生する社会的な契機について、素人にもわかる具体的で丁寧で平易な文章で説明していく。俗説や偏見が覆されるエキサイティングな読書だった。2022/12/13

アナーキー靴下

29
旧約聖書に含まれる文書を辿り、史実としての正当性を検証しながら、ヤハウェを主神とする一神教の変遷を考察する、といった内容。本書にある、一神教は砂漠の産物、とか、一神教は不寛容で攻撃的、という先入観は私も確かに持っていたが、印象ががらりと変わった。唯一神になることでイスラエルの神から世界の神になり、異邦人も救いにあずかれる、ってむしろ寛容になったと言えるのだなと。多民族を受け入れたり、浄土真宗のように悪人まで受け入れたりと、信者の多様性が増すほどに神様仏様はより全能にならざるを得ない。目から鱗の一冊だった。2020/11/02

かんがく

15
馴染みが無いのでなかなか難しかった。ユダヤ教の神(ヤハウェ)がどのように形成されたのかを歴史的に検証する。初めから唯一神であったのではなく、他の神との習合などを経て、ユダヤ人が苦境に置かれた中で一神教化が進んでいったとのこと。2020/06/18

mstr_kk

6
非常にスリリングで面白い本でした。2020/01/25

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