内容説明
日本の現在を憂うる哲学者と歴史学者が、深く広い視点から歴史を論じ、見直すことで、“この国と人”の未来を熱く語る。
目次
歴史研究をめぐる出会い
日本の神々
ローカルでグローバルに歴史をみる
滅びゆくものへの視線
歴史をつくった人びと
解けない謎「聖徳太子」
天皇と女帝
明治以後の日本
二一世紀はどうあるべきか
アジアの中の日本の役割
共生と循環の思想
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを歴任。92年、文化功労者。99年文化勲章受賞。文学・歴史学・民俗学・宗教学などの分野を縦横に駆け、縄文から近代までを捉えた「日本文化」を解明した論考は「梅原日本学」と呼ばれる
上田正昭[ウエダマサアキ]
1927年、兵庫県生まれ、京都西陣出身。歴史学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部史学科卒業。京都大学教授、大阪女子大学学長などを歴任。中国西北大学名誉教授。アジア史学会会長。京都市文化功労者。京都府文化特別功労賞。大阪文化賞。福岡アジア文化賞。2000年、南方熊楠賞受賞。日本古代史を中心に神話学、民俗学なども視野に入れ、広く東アジア的視点をもって歴史を究明する
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感想・レビュー
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ゆうぼう
2
まあ、何もない本でした。梅原氏にはさほど違和感は感じていなかったけど、ずっと昔の国の理解と昭和の英霊への理解は違うらしい。一瞬出てきた一言が妙に気になってしまった。2015/06/21
ダージリン
1
上田正昭さんの追悼で図書館に並んでいたので読んでみた。梅原さんの自由気儘な雰囲気と、学者らしくきっちり語る上田さんのコントラストが面白かった。2016/03/25
ぞくちょう
0
大学図書館で借りて読んだ本。梅原猛、上田正昭両氏を知るにはよい本であった。 森に帰らねば(還らねば)ならないし、木と共に生きねばならない このところをもっと自分なりに哲学していきたい。(ただ、そのためにはもっと知識、教養を深めないと...汗)2016/06/20