内容説明
『キャンディ・キャンディ』『サンダーマスク』『ジャングル黒べえ』『オバケのQ太郎』―。これらの作品の封印は、なぜいつまでたっても解かれないのか。差別表現の問題だけで作品が封印されるのではない。合作の場合には、著作権の問題で封印されることもある。文庫化にあたって新章を追加し、オバQが封印された真相を初めて明かす!『封印作品の謎2』を新編集、改題文庫化。
目次
第1章 引き裂かれたリボン―キャンディ・キャンディ(『冬ソナ』の陰で;プリクラから始まった混乱;変化した争点;『キャンディ』誕生の背景と講談社;法定の結論;増殖するグッズ;単行本とアニメも巻き添えに;裏目に出るキャラクタービジネス;漫画原作システムのはらむ矛盾;そして二人の母親が残った)
第2章 ウルトラとガンダムの間に―サンダーマスク(発狂したヒーロー;迷作か名作か;乱れ飛ぶ噂;フィルムはどこだ?;未来を知らなかった約束;創通エージェンシーの封印された過去;ウルトラマンを超えて;ガンダムに倒された男)
第3章 悲しい熱帯―ジャングル黒べえ(『ちびくろサンボ』復活の一方で;抗議は本当にあったのか?;「忘却」する関係者たち;幻影におびえて;「善意」のハンター;「なくす会」への電話;ステレオタイプな楽園;タブーとなったキャラクター)
第4章 怨霊となったオバケ―オバケのQ太郎(思い出だけを残して;理由の見えない全面封印;スタジオ・ゼロの時代;抹消される合作;コンビ解消の裏に;出てこられないオバケ;さよならもいわないなんて)
第5章 浮遊霊の行方―文庫版のための新章(オバQはよみがえったのか?;悲しい真実)
感想・レビュー
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