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だいわ文庫
自分は死なないと思っているヒトへ―知の毒

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784479300625
  • NDC分類 041
  • Cコード C0195

内容説明

世の中が進歩すればするほど、人間が愚かになっていくのはなぜか!?情報にふりまわされ、「時間」病にかかり、「知ること」の恐ろしさを顧みない…このままでは、どんなにかたい頭の日本人が増えていくことか!「生きている実感」を欠いた日本人であふれることか!カチンカチンの世界に生きる人間への痛烈な警告!ここに養老人間学の原点がある。

目次

第1章 愚かになる人間(「極楽」に生きる;「世間」を出る)
第2章 肥大する現在(「時間」病;「知」の毒)
第3章 カチンカチンの世界(「自分」知らず;「生死」のブラックボックス)
第4章 手入れの思想(「世界」の行きつくところ;「日本人」の生き方)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県に生まれる。1962年、東京大学医学部を卒業。その後、同大解剖学教室に入り、解剖学を専攻。1995年、東京大学医学部教授を退官。東京大学名誉教授。大ベストセラー『バカの壁』(新潮新書)をはじめとする著作をとおし、ものの見方・考え方、社会のあり方などに一石を投じつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

64
なかなか読み応えあり。養老本の中では比較的穏健な一冊。2016/03/19

ichiro-k

25
快適で都合よく都市化(意識化)してきた環境では、「生死」は目の前に突然現れたゴキブリと同様に「自然(意識外)」であり忌み嫌う、という内容。 たしかに大半の「生死」は一昔前と違い病院で扱われてブラックボックス、福島の原発では小動物が侵入して電力をダウン。進化したのか?退化したのかわからない。トレードオフがわからない連中が多すぎる。2013/04/13

たか

12
15年近く前の本やけど、色々と勉強になった。タイ人の友人が言った「人生予定通りじゃ面白くもおかしくもないんじゃないの」が印象に残った。まさにそうやと思う。2020/01/26

うえ

11
教育勅語を「つくったときの文部大臣は芳川顕正という人ですが、勅語に入れなかったことが二つあるといいました。宗教と哲学です。宗教と哲学を除いてつくられた勅語とは何かというと「マニュアル」です」「農村文化とは違い、都市文化は商工業がそうであるように、流動的で心もとない。人々にとっては何か頼れるものが必要です…アイデンティティをなくさずに何千年も生きるには、明確なイデオロギーが必要であり、それがユダヤ教だった…いまや都市となった日本の人々はいったい、何に頼っているのでしょう…どうやら宗教ではなく組織のようです」2015/06/18

雪風のねこ@(=´ω`=)

9
「知る」事は自ら考え、自分が変わるのを認める事である。人は古来より死を忌み嫌い、遠ざけ、人工物で糊塗した。(作中の言葉で述べるなら、都市化であり、ローマの舗装であり、ミイラである)ネット依存というものは、自分が変わる事を嫌い、新しく提示される情報に陶酔しているのでは無かろうか。老いから、死から、遠ざかる為に。しかし、情報とは固定された「もの」であり、提示された時には死んでいるものなのだ。2015/06/24

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