出版社内容情報
雲助タクシー、虫、猿、象、凄まじいトイレ……息づまる闘いの連続。笑い。物見遊山では味わえない、旅の醍醐味が堪能できる本。
目次
第1章 「闘い」の幕開け
第2章 車との闘い
第3章 猿との闘い
第4章 土産物店あるいはガイドとの闘い
第5章 虫、そしてネズミとの闘い
第6章 トイレでの闘い
第7章 スパイスとの闘い
第8章 冥途の飛脚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
3
本書が出た時点ですでに絶滅の危機に瀕しつつある、インド旅行を「本当の旅」たらしめる人間、動物、インフラ、そして文化に関する危険をまとめた一冊。今ではさすがに都市部ではこんな危険はないだろうが、ぼったくり程度は普通に残っているだろうし(格安ツアーと連理比翼の関係だし)、トイレ問題も田舎では普通に現役らしいので未だ価値を失ってはいないだろう。個人的には、トイレに一切合切持って入るため、大真面目に荷物を減らす描写が白眉。『神々の山嶺』を思い出してしまってミスマッチで笑ったのだが、半分にしたノートのせいだろうか。2018/07/16