出版社内容情報
山の形,株価の変動など,私たちの身の回りは,フラクタル現象でいっぱい。簡単でしかも奥の深いフラクタルの世界を案内。
内容説明
山のかたち、雲の姿、脳のしわ、株価の変動など、私たちの身の回りは、フラクタル現象でいっぱいだ。簡単でおもしろく、しかも奥の深いフラクタルの世界を案内する。
目次
プロローグ―フラクタル島の不思議
第1章 複雑さに挑む科学
第2章 フラクタルとは
第3章 自然界はフラクタルでいっぱい
第4章 フラクタルを作る
第5章 物理学とフラクタル
第6章 夢
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
6
企業からの戴き本。今、研究している参考資料として読了。複雑な現象、事象からパターンを見出し、そのパターンをフラクタル次元として数値にする。そこまでは理解できた。そこから物理学に持っていかれると辛いものがある。ただ現在行っているものは、この本にある幾何学的なフラクタルとは違い、医用画像の濃度値のフラクタル解析なので、どこまでこれに順じているのかぶっちゃけわからない。こんなんで発表していいのだろうか(苦笑)。もしかしたら他にも応用利くかもしれないから、僕の一つの手札となったのは事実。2011/01/23
魚男
1
以前にyoutubeでフラクタルの動画?を見て興味を持ってたんだけど、なかなか興味深い内容でした。思ったんだけど、雪の結晶もフラクタルなんじゃないかな。フラクタルなものを日常の中で探したくなるなあ2015/03/16
Wisdom
1
メモ:時系列にみられる自己相似性は統計的自己相似。2015/02/23
Atsumi_SAKURADA
1
例えば血管みたいな形をした木が顕著にそうであるように、引いて見ても寄って見ても似たような形をしてるあの構造の話です。おもしろいのは、このフラクタルの概念は様々な応用の可能性を秘めており、自然界だけでなく人間界にも通底する法則だということです。高校までの数学教育を受けた人なら誰でも理解できる内容なので安心ですよ。良いゆらぎを持って生きたいものですね。2014/06/07
脳疣沼
0
夫婦の共著である。最後の方の、ほとんど付け足しに近いような部分、「揺らぎを内在とした秩序を持つ社会の方が、環境適応能力が高いのではないか」と言う洞察が一番興味深かった。2017/03/12