内容説明
技術者からMBA取得、戦略系コンサルタントへの転身、そして45歳の若さで外資系企業の社長へ―。内気で話し下手だった著者を伸ばしたのは、愚直な熱意と努力だった。自らの体験を振り返りながら、働き方とキャリア開拓のヒントを語る。
目次
序章 試練を糧にせよ―目の前の仕事に打ち込めば、成果は後からついてくる
第1章 仕事の閉塞感―日本企業の技術者だった私がMBAに挑戦した理由
第2章 人格改造講座―ハーバード・ビジネススクールへの留学で手に入れたもの
第3章 実力主義の世界―戦略系コンサルティング会社の徹底した「アウトプット主義」
第4章 外資系の文化―外資系コンピュータ会社で体験した異質の企業風土
第5章 社長という職業―巨大合併の混乱の中で日本HPの社長となって
第6章 激動時代の働き方―経営者としての立場から語る、これからの人材像
著者等紹介
樋口泰行[ヒグチヤスユキ]
日本ヒューレット・パッカード代表取締役社長。1957年兵庫県生まれ。80年大阪大学工学部電子工学科卒業。同年松下電気産業入社。91年ハーバード大学経営大学院(MBA)卒業。92年ボストンコンサルティンググループ入社。94年アップルコンピュータ入社。97年コンパックコンピュータ入社。02年日本ヒューレット・パッカードとの合併にともない、日本ヒューレット・日本パッカード執行役員インダストリースタンダードサーバ統括本部長。03年同社代表取締役社長就任
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感想・レビュー
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koma-inu
15
パナ技術屋から米国MBA取得、アップルやマイクロソフトの経営に携わった方。私も春に長年勤めた技術から経営(の末端)に異動となり、何か学べんかと読みました。①今の仕事を極める ②更に視野が広がる場所に移る この繰り返しでしょうか。結局は職種は関係なさそう。②は自分の願望に素直になるのが良い。①は働き方改革と逆行のパワープレーの働き方を推奨してますが、普遍的な人材になるには、それだけ前のめりになる方が良いと思いました。マインドが重要、という、ともすれば古くさいと言われそうな考えも、私は好きです。2020/05/24
kubottar
10
人生の分かれ道において楽な道と苦しい道があったら、苦しい道を選んだほうがのちのち後悔がないだろう・・・といったかなり男気あふれる社長の本。2011/10/27
Humbaba
6
自分を辛い環境に置くことは,なかなかできない.そこで崩れてしまう人間もいる.しかし,それに耐え切ったとき,人は新しいステージに立てる.自分の専門を深めることと,周囲の人とのつながりを大切にすること.その双方を行うことで,人はより大きな成果を達成できるようになる.2010/11/15
my
5
松下電器の技術職がファーストキャリアという非常にユニークなバックグラウンドを持つ著者。内向的でまさに職人のような気質だった著者が様々な人生のターニングポイントを経て、リーダーの堂々たる姿まで脱皮を果たしていく姿は圧巻です。とにかく目の前の仕事に全力を尽くすこと、そこがまず仕事の大前提であることを彼の経験を根拠に説得力をもって力説していました。2015/03/28
Shu
5
目の前の仕事に真剣に取り組むことの大切さを改めて思いました。2014/01/29