内容説明
20世紀を駆け抜けた、21世紀の暁星。ドラッカーの原点を知る一冊『傍観者の時代』新訳版。
目次
1 失われた世界(おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物;シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群;エルザ先生とゾフィー先生 ほか)
2 ヨーロッパの人々(ポランニー一家と「社会の時代」の終焉;キッシンジャーをつくった男クレイマー;怪物ヘンシュと小羊シェイファーの運命 ほか)
3 アメリカの日々(ヘンリー・ルースと『タイム』『フォーチュン』;テクノロジーの予言者、フラーとマクルーハン;プロの経営者、アルフレッド・スローン ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島直人
10
(図書館)観察者としてのドラッカーさんも凄いが、周りの人達も凄い人達ばかり。単なる読み物としても十分に面白い。2018/04/21
YJ
4
観察者。思っていたよりも面白い。2017/01/11
ぷるぷる
2
如何にも自伝というタイトルだが、ドラッカー先生が第二次大戦前後の激動の時代に出会った人たちの事を自分の意見を交えながら書いている。ドラッカー個人の考え方や人となりに興味があったので読んでみたが、正直なところ知的興奮とか没入できる作品というわけではなかった。一番傑作で一番参考にしなきゃいけないのは「頭のよくない者でもわかる企画でないと駄目。何でも実行するのは、あまり頭のよくない連中なのだから」というところ。専門用語を一般語に翻訳するのはまさに知識労働者の義務だ。まぁ、なんだかんだで結構感心させられる2012/02/09
ジョニー
2
おばあちゃんのエピソードは自分の母親にも通じる部分があります。学歴・知識などでは測れない生きてゆく力のような。2011/03/06
シラヌイ
2
さすが知の巨人!! 少年ドラッカーが接した祖母の話から始まり、教師にフロイトに伯爵に教授に女優に…なぜか彼の周りにはスゴい個性的というか強烈な人ばかりが現れる。自分自身の事は一切書いてないのに、めちゃめちゃ面白い。あと、祖母が生きた19世紀から、GMのコンサルティングをする戦後(?)とで、世の中の価値観がガラリと変わっていくのがわかる。激動だなぁ。2009/12/11