出版社内容情報
時代の転換をいち早く洞察する予見者ドラッカーが「すでに新世紀は始まっている」と説く。現代と近未来を知る必読の1冊。
内容説明
今日、明らかに日本は、経済、技術、政治組織、そしておそらく教育についても、世界の最先端に位置しており、したがって自ら革新を行なわなければならない状況におかれている。世紀の転換をまえにいま時代のトレンドが見えてきた。
目次
第1部 政治の現実(歴史の境界;「社会による救済」の終焉;ルーズベルト流政治の終わり;「ロシア帝国」崩壊のとき;軍備の反生産性)
第2部 政府と政治プロセス(政府の限界;新しい多元社会の出現;カリスマを警戒せよ―新時代の政治リーダー)
第3部 経済、環境、経済学(グローバル経済と地球的環境問題;経済開発の矛盾;岐路に立つ経済学)
第4部 新しい知識社会(脱ビジネス社会;2つのカウンターカルチャー―「労働者階級」とサードセクター;情報化組織;社会的機能および一般教養としてのマネジメント;教育の変化;分析から知覚へ―新しい世界観)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
43
ドラッカーの経営分野というよりも社会批評あるいは未来論に類する本だと思いました。本当に幅広い分野に興味を持っていてしかもその時代に適合する批評をしてくれています。書かれた当時はソビエトがペレストロイカということで世界の注目を集めていた時代でした。この本が書かれるかなり前に「断絶の時代」がかかれましたがその後の状況変化を入れてこれを書かれたのでしょう。2015/04/12
ヤギ郎
13
出版当時(原典1989年)において,ドラッカーが今後の世界について分析を交えながら論じている。彼の思想を読み取ることができる興味深い一冊。日本についての記述もある。偶然ではあるが,出版年である1989年は平成のはじまりである。平成30年間の日本の成長や変化を振り返りながら読むとおもしろいだろうか。ドラッカーの専門である経営学だけでなく,さまざまな分野について言及しており,読みやすい一冊である。2019/05/15
Kiyoko
1
ドラッカーさんの本、もしドラとかなんとか以前に、これをおすすめと個人的に思います。ドラッカー氏のテツガクが垣間みられます。2013/01/07
c3po2006
0
★★★★★2012/10/10
c3po2006
0
★★★★2008/11/07