内容説明
経済の「通説」に秘められた虚構を衝く。市場における真の主役は誰か?経済、金融政策に意味はあるのか?そして、戦争を引き起こす軍産複合体の正体とは?巨人・ガルブレイスの70年にわたる思索、そのエッセンスを凝縮した珠玉の書。
目次
「悪意なき欺瞞」とは何か
「資本主義」という死語
市場における本当の主役
「労働」をめぐるパラドックス
企業を支配する「官僚主義」
「株主主権」という虚構
「官と民」という神話
幻想が支配する金融の世界
「中央銀行制度」という現実逃避
企業経営者の許されざる罪
外交と軍事の民営化
現代経済社会の真相
著者等紹介
ガルブレイス,ジョン・K.[ガルブレイス,ジョンK.][Galbraith,John Kenneth]
1908年カナダ生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。1949年~75年ハーバード大学経済学部教授。現在は同大学名誉教授。J.F.ケネディ政権ではインド大使も務めた。アメリカ芸術文学アカデミー会長、アメリカ経済学会会長等を歴任。20世紀を代表する経済学者の一人
佐和隆光[サワタカミツ]
1942年和歌山県生まれ。東京大学経済学部卒業。スタンフォード大学研究員、イリノイ大学客員教授等を経て、現在、京都大学経済研究所所長。専攻は計量経済学、統計学、環境経済学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。