人工知能―人類最悪にして最後の発明

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478065754
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

人工知能が人を超越したとき、人類を駆逐する――Google、IBMが推し進め、近年爆発的に進化している人工知能(AI)。その「進化」がもたらすのは、果たして明るい未来なのか? 楽観論、悲観論の双方を徹底的に取材し、そのあまりにも恐ろしい予測が全米で議論を巻き起こした禁断の書、ついに日本上陸。

内容説明

Google、IBMが推し進め、近年爆発的に進化している人工知能(AI)。しかし、その「進化」がもたらすのは、果たして明るい未来なのか?ビル・ゲイツやイーロン・マスクすら警鐘を鳴らす「AI」の危険性について、あらゆる角度から徹底的に取材・検証し、その問題の本質をえぐり出した金字塔的作品。

目次

人類はこうして絶滅する―ビジーチャイルド・シナリオ
一度起こればもはや手遅れ―AIのリスクは予測不可能で計算できない
グーグルXとアルカイダに共通する怖さ―人工知能の「知能」は人と同じか?
チューリングテストとAIボックス実験―人工知能版「ロボット三原則」の設計は可能か?
「遺伝的プログラミング」の落とし穴―AIの思考プロセスは必然的に「ブラックボックス」化する
人工知能の「4つの衝動」―完璧に「経済合理的」なAIにとって人は必要か?
数学者グッドの予言―「知能爆発」はどのようにして起こるのか?
金融マーケットで人知れず進化するAI―人工知能はいつまで「人の道具」でいてくれるのか?
カーツワイルの「シンギュラリティー」再考―人類は機械に追いつけるのか?
人工知能は「21世紀の核兵器」―予防策はまだない
膨大な資金は「誰」が出しているのか?―経済と軍事という2大要因
あまりにも、あまりにも複雑―「ソフトウェアの複雑性」は克服できても…
超知能を生む「脳のリバースエンジニアリング」―…複雑すぎて人は人工知能を理解できない
AI研究にルールを作れるか―「悪魔」を解き放つのは善意の研究者か、それとも
もし社会インフラを人工知能に乗っ取られたら―コンピュータウイルスとAIの類似性

著者等紹介

バラット,ジェイムズ[バラット,ジェイムズ] [Barrat,James]
フリーのテレビプロデューサー。National Geographic、Discovery、PBSなどさまざまなテーマのドキュメンタリー番組を提供している。2000年、レイ・カーツワイルやアーサー・C・クラークに取材して以来、人工知能とその危険性に注目し、取材を重ねてきた。『人工知能―人類最悪にして最後の発明』が初の著作である。2014年末、『タイム』誌が選ぶAIによる人類滅亡を論じる重要な識者5人に、スティーブン・ホーキングやイーロン・マスクとともに選ばれた

水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳者。東京大学理学部卒業。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

386
さらっと読んだだけだが、人類の将来を占う人工知能について書かれた一冊。本書はどちらかと言うと悲観的な方に寄っているが、実現すれば恐らく20世紀の核兵器レベルで人類は考えるというか人工知能が考えていくのかは不明だが、本書の言う世界が広がると怖いなぁ。なんとなくだが人工知能が同時多発的に出来て人工知能がそれぞれの領域を拡げたり狭めたりするのに人類が翻弄されたり、利用したりして、カオスな状況になりそうな予感。2017/03/05

Kawai Hideki

117
ほとんどSFに近いノンフィクション。本気で「人工知能は人類の脅威」と考え、警鐘を鳴らし、人工知能の発展を食い止めるために人生を捧げている人々の紹介。人類の知能より1000倍賢い人工知能が実現したとして、その人工知能は人類とフレンドリーに対峙してくれるのか、が疑問の出発点。もちろん、そんな保証はない。人類が人工知能と交渉するのは、ネズミが人間と交渉するのと同じで、お話にならないだろう。というわけで、人工知能研究は核兵器の研究と同じく制限されるべき、という主張。思考実験として面白いけど、ちょっと盛りすぎ。2015/12/11

5 よういち

85
進化するAIが人類を滅亡に追いやる。という立ち位置で書かれた本なので、当然、AIがどれほど危険かが書かれている。まともに受け取ると恐い内容です。人類はAIの暴走を止められるのだろうか? 人は自分よりも高い知能を持ったAIと共存できるのか?リアルにすぐそばにあるシナリオ◆人間の脳の2倍のスピードで動作するコンピュータ上でAIは自身の能力を高めるためにプログラムを書き換える。書き換えるたびに3%の知能があがるとしたらわずか2日で人間の1000倍を超える。◆AIの意図しない結果◆AIよりも高い知能のAIが必要2019/09/13

Miyoshi Hirotaka

58
ウランが重要なエネルギー源になることは予告されていた。もはや、原子力がなかった頃の世界には戻れない。このような技術的特異点を「シンギュラリティ」という。人工知能がもうすぐここに到達する。人より優れた知性が創造され、超越的な知性が誕生する。「鉄腕アトム」のように人間と機械が共存する夢のような世界になるという楽観論がある一方、「ターミネーター」のように人類を危険な方向に導くという悲観論もある。私たちより知能が高い存在とプラスに共存できるチャンスは一度しかない。最悪の結果は避けるべく、努力する必要はあるだろう。2016/10/22

hundredpink

43
人工知能が人類を滅ぼすというのは荒唐無稽な与太話か不可避な未来か。著者曰く「人工知能は21世紀の核兵器」「人とは異なる新たな種」有効策も危険性を訴えていくしかないらしい。2017/06/18

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