負けるも勝ち―相撲とは 人生とは

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478003152
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0075

内容説明

テレビでもお馴染みの元“ジャイアントパンダ”大乃国。ケガに泣き、相次ぐ試練に向き合った親方のガチンコ道。

目次

国技よ、どこへいく
角界への旅立ち
稽古という自分修業
横綱、その光と影
今、親方として
第二の人生の中で
負けるも勝ち

著者等紹介

芝田山康[シバタヤマヤスシ]
第62代横綱・大乃国。昭和37年10月9日、北海道河西郡芽室町出身。昭和53年春場所、初土俵。昭和62年秋場所後、横綱に推挙され、同年九州場所の昭和最後の一番で千代の富士の53連戦に土をつけた。平成3年名古屋場所、28歳で引退。現役名で年寄となり、のち「芝田山」を襲名。平成11年6月に満を持して柴田山部屋を開き、現在親方として弟子育成に奮闘する傍ら、相撲解説者や美食家として多くのテレビ番組に出演中。現在、「テレビ・ステーション」誌で「親方に訊け!」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のびすけ

18
第62代横綱大乃国。以前は「スイーツ親方」として世に知られていた芝田山親方。現在は協会理事・広報部長としてメディアでよく見掛ける。現役時代は千代の富士が君臨していた時代で、私は大乃国を贔屓にしていた。大乃国の真面目な人柄や実直さは相撲人生そのものにも滲み出ている。その力士としての生き様は「横綱で史上初の皆勤(15日制)して負け越し」に表れている。普通なら横綱は序盤で星勘定が悪くなると何かと理由を付けて休場するものである。しかし大乃国は相撲を取り続けた。賛否両論あるが、私はその姿に心を打たれた。→2020/08/08

ピオリーヌ

10
元横綱大乃国が著した本、2008年の刊。初代若乃花の目をかけられていた事を伺わせるエピソードがいくつもある。三段目時代から引退まで欠かさず続いた二子山部屋への出稽古。大乃国は二子山親方に着物を作ってもらったことがあるようだが、これは二子山部屋の関取衆皆に羨ましがられるほど珍しいことだという。横綱昇進の際も、琴櫻が当初は土俵入りの指導をしていたが、そのうちに二子山親方が出てきて指導をしたという。(これは写真も映像も残っている)2021/07/07

高木正雄

4
八百長が蔓延した時代にガチンコ力士として千代の富士や板井に立ち向かった大乃国。中卒から叩き上げで横綱になったというのはすごい。初代若乃花とのエピソードドも興味深かった。先週、正論の人として知られるという芝田山親方が八角下ろしを主導して、相撲教習所長に左遷されたというネットニュースが流れた。北勝海と大乃国、これもなにかの因縁なのだろうか2024/04/21

牛太郎

3
八百長が華やかな時代に貴乃花親方と並んでガチンコ力士として有名な芝田山親方の現役時代、現役後を書いた自伝本。稽古に明け暮れる現役時代。横綱になるにはなるだけの理由があるのだなと思った。毎日のように出かけた出稽古先は本書には書いていなく何処なのだろと思っていたが、後で二子山部屋と分かり妙に納得した。最後の二ページはなかなか含蓄があり全てを読んだ後に読むとより心に響くものがある。最初に読んでしまった事が悔やまれた。

anken99

2
かつては八百長がまかり通ったという相撲界で、稀代のガチンコ力士(八百長をやらない力士)として知られていたのが、大乃国(現・芝田山親方)である。あの千代の富士の連勝記録を阻むなど、優勝回数こそ少ないが、実力十分の横綱であった。今じゃすっかり「スイーツ親方」として有名になってしまったが、その芝田山親方が半生を振り返る。実に淡々とした語り口だが、批判めいたことや自慢話は皆無であり、やさしく誠実な人柄がうかがえる。スイスイとページが進んでいってしまい、面白かった。相撲界では貴重な人物の一人であることは間違いない。2014/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/45548
  • ご注意事項

最近チェックした商品