内容説明
長かった「自信喪失期」から「自信過剰期」へと移行した日本経済。しかし、本質的な構造は何も変わっていない。危機感なき現状に警鐘を鳴らす辛口経済エッセイ。
目次
第1章 世界は大きく変わった
第2章 いったい日本はITを使えるのか?
第3章 変わらない日本の企業と産業構造
第4章 景気回復で拡大する格差
第5章 日本の株式市場は「まとも」か?
第6章 日本の金融業に未来はあるか?
第7章 税と年金
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書、『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きいろ
1
図書館本。2013/09/14
Kazuya
1
景気回復が我々サラリーマンの所得口上(給料アップ)につながる形はもはや幻想でしかなく、社会主義勢力の資本主義化により大量に溢れたグローバルな労働力に還元されていくだけという構図。認めたくはないが説得力があるものだ。152010/06/28
かりん
1
4:タイトルに激しく同意。「新しいモノづくり」だけではどうにもならない。しかし、本は読む気になるのに、連載は読む気にならないのはなぜだろう?2008/08/31
TK
0
この本が出版されたのが2007年の10月なのだが、たった1年で早くも過去の話となってしまっているのも怖い話だよな。随所でなるほど良いこと言うねってところもあるのだが、産業構造を金融業へシフトすべし、と今となっては致命的な主張をしてしまったのは、学者としては時代を読みきれなかったという意味においてアウトだろう。いささか気の毒な気がしないでもないと思ったが、本人はさほど意に介さず執筆を続けてるから別にいーか。本書は週刊ダイアモンド連載を纏めたもので、テーマがいささか散漫になってるのも残念。2009/02/08
nomnom
0
まあいいこと書いてあるんですけど、連載の寄せ集めだけに、雑多な感じになっています。2010/10/10