内容説明
人はどうして、投資で儲かると自分の実力だと思い込み、損をすると運が悪かったと思うのか?トレーダーとしての20年以上にわたる経験と、数学、行動経済学、脳科学、古典文学、哲学等への深い知識と鋭い洞察をもとに、金融市場や日常生活において偶然や運が果たしている隠れた役割と、人間の思考と感情との知られざる関係を鮮やかに描き出す最高の知的読み物。
目次
雲に浮かんだモスク
第1部 ソロンの戒め―歪み、非対称性、帰納法(そんなに金持ちなら頭が悪いのはどうしてだ?;奇妙な会計方法;歴史を数学的に考える ほか)
第2部 タイプの前に座ったサル―生存バイアスとその他のバイアス(あるいはとなりの億万長者でいっぱいの世界;卵を焼くより売り買いするほうが簡単;敗者総取りの法則―日常の非線形性 ほか)
第3部 耳には蝋を―偶然という病とともに生きる(ギャンブラーのゲンかつぎと箱の中のハト;カルネアデス、ローマへきたる―確率論と懐疑主義;バッカスがアントニウスを見捨てる)
ソロンの言うとおり
著者等紹介
タレブ,ナシーム・ニコラス[タレブ,ナシームニコラス][Taleb,Nassim Nicholas]
学際的な立場から不確実性の問題に取り組む数理系トレーダーにして大学教授。その興味は哲学、数学、ファイナンス、そして社会科学に及ぶ。トレーダーとしては、ニューヨークとロンドンでの20年にわたるキャリアを持つ。大学教授としては、マサチューセッツ大学アマースト校で学長選任教授をつとめる。専門は不確実性科学。ウォートン・スクールMBA、パリ大学Ph.D.
望月衛[モチズキマモル]
大和投資信託審査部。リスク管理と複雑な金融商品の評価・分析に従事。京都大学卒業。コロンビア大学MBA。CFA、CIIA(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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