内容説明
現代日本の最も先鋭な作家中上健次が遺す全発言から単行本未収録発言を集成。
目次
破滅と抑制―作家にとっての環境(丸山健二)
物語世界に逆巻く風(五木寛之)
物語の源泉(津島佑子)
作家と「責任」(野間宏)
われら二人、この生ぬるい時代に屹立する(立松和平)
悩む肉体・悩まない肉体―「肉体」の現在を問う(唐十郎)
母の地勢学―文学の現在(尹興吉)
血と風土の根源を照らす―『地の果て、至上の時』をめぐって(小島信夫)
マルチ物語論―『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』をめぐって(川村二郎)
同窓の頃の健次くん―紀州・初恋・恋愛詩(田村さと子)