内容説明
歴史上の人物を「旅人」としての観点でとらえて再考。「竹林の隠者」と称された作家、富士正晴が見つめる西行の人生と旅。
目次
身を捨ててこそ(わたしの旅のはじまり;誕生まで;少年時代・仕官時代;出家は旅のはじまり;出家の周辺;欧州への初旅)
つひに住むべき都かは(高野山へ入る;西国・大峯その他;四国への旅;都のあたり)
死出の山を越えて(大戦乱;再びの奥州の旅;死まで;わたしの旅のおわり)
付録
著者等紹介
富士正晴[フジマサハル]
1913年、徳島県生まれ。詩人、小説家。1935年、旧制第三高等学校中退。1947年、島尾敏雄らと同人雑誌『VIKING』を創刊。1968年、『桂春団治』で毎日出版文化賞受賞。大阪府茨木市安威の茅屋に住んで、「竹林の隠者」と呼ばれた。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちめ
4
昭和48年の発行なのでこんなものかもしれないが、内容の多くは西行が生きた時代の出来事の記述と西行の歌の転記に終わっている。西行の旅に特に着目している訳でもない。著者の考えが多く語られているということもない。出版社から依頼があったのでそれなりに勉強してとりあえず書いたといった感じ。読後に満足感がない要因は、著者の西行愛が感じられないからだと思う。☆★2019/06/07
鈴木貴博
1
昭和48年刊行された「日本の旅人」シリーズから、在原業平に続く復刊第二弾。同時代の政治史にも十分目を配りつつ、西行の旅と歌を読み解いていく。2019/06/02
-
- 和書
- 青天の霹靂 幻冬舎文庫