内容説明
日陰の身に泣かされたり、物の怪にとりつかれたり、入水したり…彼女たちの人生はつらいことばかり。それもこれもあの男のせい…。浮気な男にふりまわされた八人の姫君たち。千年ぶりに恋の舞台を訪ねる。浮気な男・光源氏も言い訳しながらご案内。
目次
藤壺の京都案内
紫の上の京都案内
六条御息所の京都案内
浮舟の京都案内
夕顔の京都案内
玉鬘の京都案内
明石の京都案内
空蝉の京都案内
光源氏の京都案内
光源氏さん、あなたのモデルは誰ですか?
紫式部とたずねる京都『源氏物語』ツアー
著者等紹介
蔵田敏明[クラタトシアキ]
1954年、広島県福山市生まれ。京都市立高等学校教諭を経て、名古屋外国語大学教授。映画への造詣が深く、自ら劇団「創作工房」を主宰。また映画雑誌「浪漫工房」の編集に携わるなど多彩な活動を続けている
薄雲鈴代[ウスグモスズヨ]
京都府生まれ。立命館大学在学中より「文珍のアクセス塾」(毎日放送)をはじめメディアに出演し、取材レポートの方法を現場で学ぶ。卒業後は京都予備校講師を経て、京都外国語専門学校で京都学を担当。また映画雑誌「浪漫工房」のメーンライターとして三船敏郎、勝新太郎、津川雅彦などに直接取材し、その生の声を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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sofia
37
ちょっと変わった切り口の京都案内。行ったところもあれば、行ってみたくなるところもあり。少し地理がわかるのでおもしろい。2020/11/22
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
20
「源氏物語」で舞台になったとされる京都の名所を「源氏物語」の登場人物が、まるで現代に戻ってきて案内してくれるよう。時々、姫君たちは光源氏に対する皮肉が多く秘められている。「源氏物語」もまた読み返さないとなぁ。「源氏物語」めぐりしたいもの。2016/01/24
月雪 花那
2
授業の合間に行きたいと思います。2019/11/11
言音 / 放置気味…。
2
「源氏物語」に登場する姫君たちと光源氏が、各々自分にゆかりのある場所を案内するという趣向。 思っていた以上に面白かった。 カバー折り返し部分と巻末の姫君紹介がユーモアたっぷりで笑える。 途中から白黒なのが残念。せめて写真のあるところまではカラーにして欲しかった。2013/02/06
石ころ
1
フルカラーじゃないのが残念。源氏物語の女君たちが軽い語り口で京都をご案内。葵祭見たいわー。2014/06/16