文楽ざんまい

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  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784473032492
  • NDC分類 777.1
  • Cコード C0076

出版社内容情報

太夫・三味線・人形がおりなす不変の芸・文楽。文楽とは?その魅力とは?初心者にもわかりやすくキーワードを交えながら多面的に文楽の世界を探る一冊。

内容説明

そこに一体何があるのか一度見極めて欲しい。生身の人間がのたうちまわって築き上げる芸。魂が震えるような感動と美がそこにある。

目次

第1章 キーワードでたどる文楽(足遣い;衣裳 ほか)
第2章 太夫・三味線・人形遣い(竹本住大夫;鶴沢寛治 ほか)
第3章 文楽の新世代(豊竹呂勢大夫;豊竹新大夫 ほか)
最終章 人間の心底を描き続ける文楽の世界(変わらぬ人間の業;燃え上がる一途な恋 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

29
前半は「用語」解説を軸に文楽を紹介しています。 中半は技芸員の紹介を通して文楽の奥深さを語っています。 後半は演目の見せ場を通して人間の罪深さ、業の深さを語っています。 伝統芸能にありがちな難解な表現を排して、素人に分かりやすく解説されており、楽しみながら読むことができました。2016/04/17

ぶんこ

21
太夫さん、三味線、人形遣いの三業の方々の芸に対する熱き思いが伝わってきて、すぐにでも観に行きたくなりました。先に読んでから観ればよかった。「封印切の段」での、竹本綱大夫さんの義太夫には引き込まれました。「文楽で描かれるのは、人の情けの深さであり、義理と人情のはざまで、自分の命や肉親の命すら犠牲にしなければならない人間たちの情愛。私達が深く心を揺さぶられるのは、討ち入りという事実の陰で泣き、なにかを犠牲にし、苦しみと悲しみの中に生き、亡くなっていった人達の思いなのではないか。」

びぃごろ

11
平成15年に産経新聞に60回掲載された文楽よもやま話。いまや中堅どころが若々しい写真でインタビューされ、ほうそんなキッカケでこの道に! とか、錦糸さんが東京出身とか、封印切りを正にやってしまった大夫がいたとか(う〜んコレは残念) 知らなかったエピソードを沢山知れてとても良かった。本をプレゼントしてくれた友よ、ありがとう。2019/07/24

にじいろ

3
三業だけでなく、文楽を支える人たちを知ることが出来た。特に、白湯汲みという役割は、袖で師匠の声がそばで聴けて勉強になる、と。また、まだ若い人がなぜ今この世界にいるのか。小学生で興味をもち入門した人も。文楽がもっと栄えればいいのにと思った。2015/02/22

たくのみ

2
文楽を支える裏方、床山、小道具、囃子方方、介錯、白湯汲み、いろいろな人たちの誇りを持った姿勢が生き生きとえがかれ、支えてきた文化の重さを感じた。組合問題での分裂、そして協会設立での統一。橋下さんに睨まれちゃうのは、このあたりにもあるのかな。太夫、三味線、人形遣いみんなすごく魅力的でした。2012/08/06

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