ヴォーリズの西洋館―日本近代住宅の先駆

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473018908
  • NDC分類 527
  • Cコード C0052

出版社内容情報

明治末期から昭和三十年代まで日本で活躍し、洋風建築に大きな実績を残したヴォーリズの、アメリカ式の住宅建築と彼の軌跡を紹介する初の本格的な書。

内容説明

住宅は大きくなくてもよい!理想高く内容充実の快適生活。ヴォーリズのめざした心地よい洋和融合の住宅の魅力を探る。

目次

1 ヴォーリズの建築遺産(原風景としての住宅;洋和融合の住宅;再生された住宅の現在)
2 住宅建築の先駆者、ヴォーリズの軌跡(ヴォーリズの来日と近江ミッション;建築部の構成と設計活動;住宅建築について)

著者等紹介

山形政昭[ヤマガタマサアキ]
1949年大阪生まれ。京都工芸繊維大学建築学科卒業、同大学院修士過程修了。東京大学にて学位取得、工学博士。大阪芸術大学教授。建築歴史、建築計画専攻、とりわけ関西の近代建築に関心があり調査研究を行う。また現代の住宅にも興味があり設計も行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

321
ヴォーリズといえば、まずは関西学院大学や神戸女学院大学のスパニッシュ・ミッション様式の建築、あるいは同志社大学のアーモスト館など学校建築を想起する。ただし、彼の拠点が滋賀県の近江八幡市にあったことから、そのほとんどは西日本に偏在するのであるが。そんなヴォーリズの住居建築をたどったのが本書。京都北白川の駒井家住宅がつとに名高いが、思いがけずも結構たくさん残っているようだ。一見してそれとわからないものもあるが、その多くはヴォーリズの様式美の一端を今に伝えている。今見ると、それはまさにレトロモダンの趣きである。2022/07/29

六点

92
関西では辰野金吾レベルに馴染みのある建築家。あるいは近江兄弟社メンタームの元祖とも言うべきヴォーリズの建築を北から南へ巡った前篇。そしてヴォーリズ事務所を巡る人たちの人生を綴った後篇に大別される。関西地盤の建築家と言う先入観を覆すほど、広い範囲に彼の建築は残されている。その建築に住み、あるいは維持されている方々の愛情の深さには驚かされる。後半ではヴォーリズの半分道楽から始まった事務所が多様なスタッフを迎え入れ大を成すまでを中心に述べられる。『新建築』に載ったスタッフの文章は「日本語でおk」という他ない。2022/09/02

コーデ21

3
写真を重点的に見ただけで文章のほうはパラパラ読み( )返却日が来たので泣く泣く返却です。また再度、トライしなくては!2013/10/31

hr

2
ヴォーリズの存在を、記録で追いかける。事業に関わった人物と、建築部員の在職期間の一覧が面白い。次に近江八幡に行った時は、ヴォーリズ関係の場所を巡ろう。2019/12/07

志村真幸

1
 著者はヴォーリズ研究の第一人者。  本書は、ヴォーリズの建築をいろいろ紹介し、また彼の人生についても簡単に触れたもの。  ピアソン記念館、浮田コテージ、関西学院外国人住宅、アリス・フィンレー邸、遠藤ピアノ教室、旧マッケンジー邸などがとりあげられている。  ただし、説明はごく簡単なもので、詳しくじっくり知りたいという読者には向かないだろう。 2018/10/05

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