内容説明
観察と思考、そして「思考と言葉で表現する力を育てる」ことにより、「美術作品をみることは、子どもたちの知的な成熟に欠かせない技術を磨く」。この本で、著者は、長年の調査と実験に基づいて編み出した「対話」の手法についてではなく、そのもとになった考え方をさまざまな事例に即して問い直している。
目次
第1章 「みる」ことの本質
第2章 画像をとらえる
第3章 芸術家と鑑賞者
第4章 芸術の力
第5章 美術館でつかわれる言葉
第6章 子どもに美術は必要なのか?
第7章 鑑賞教育へのヒント
著者等紹介
アレナス,アメリア[Arenas,Amelia]
1984年から96年まで、ニューヨーク近代美術館教育部に勤務。同館が、ニューヨーク市の公立小学校の教師75名と児童約3,500名を対象に、5年の歳月をかけて体系化した「視覚を用いて考えるためのカリキュラム(VTC)」の制作に参加した。98年に『なぜ、これがアートなの?』(1998年、淡交社)を出版。本の内容をもとに、豊田市美術館、川村記念美術館、水戸美術館と共同で企画した同名の展覧会では、アレナスの指導で、美術館、地元教師、ボランティアが協力してギャラリー・トークを行い、大成功をおさめた。その経験は『まなざしの共有』(上野行一監修、2000年、淡交社)にまとめられている。また、アレナスが主演したテレビ番組「ETVカルチャースペシャル〈最後の晩餐〉ニューヨークを行く」は、1999年の日本賞グランプリに輝いた。現在、アメリカ、スペイン、メキシコなどで、新しい鑑賞教育プログラム「MIRA!」を展開。その成果と実績が国際的に注目されている
木下哲夫[キノシタテツオ]
1050年東京生まれ。京都大学経済学部卒業。パリ第三大学英文科修了。画商として青洋社を主宰する一方、美術書を中心に多くの翻訳を手がける。おもな訳書に、『抽象美術入門』(美術出版社)『アート・ワーズ』(スカイドア)『メカスの友人日記』(晶文社)『真珠の耳飾りの少女』(白水社)『人はなぜ傑作に夢中になるの』(淡交社)などがある
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感想・レビュー
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