内容説明
出社拒否、DV(ドメスティック・バイオレンス)、性的倒錯、摂食障害…かつて自らこうした問題に向き合い、修羅場とも言える状況をくぐり抜けてきたカウンセラーたちを「回復者カウンセラー」と呼ぶ。自ら心の問題を抱え、最良のカウンセラーを探し求めてきたノンフィクションライターが、彼らの経験と実践を通して現代日本社会が抱える日常の病理に鋭く迫り、その処方箋を探る渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 気づき始めた父親たち(ある「父親教室」の風景;家族のアンバランスと父親たちのネットワーク;修羅場が始まるまで ほか)
第2章 逃げたいのに逃げられない(日本社会に巣くうDV;シェルター;なぜ逃げられない? ほか)
第3章 「こんなことしてるの私だけでしょうね?」(誰にも言えない;「めちゃくちゃにされたい」;危険だとわかってはいても… ほか)
第4章 食べるのが苦しい(摂食障害とは何か?;花形選手が過食症に取り憑かれるまで;すべてが許せない ほか)