内容説明
アヘン戦争から中華人民共和国の成立まで、「近代中国」建設をめぐり、変革期の中国を多様多彩な思索がかけめぐった。代表的な20人を取り上げ、最新の研究成果を結集して、彼らの思索の軌跡とその意味を検証した、近代中国思想史入門。
目次
総説 近代中国の思索者たち
魏源―海洋世界に西洋を「発見」した経世思想家
康有為―「理想郷」=大同の世を未来に描いた男
楊文会―「自ら度い、人を度う」社会救済を志向した清末仏教者
譚嗣同―「万物一体の仁」の思想
厳復―「中国的思考」へのラディカルな批判者
梁啓超―「史界革命」と明治の歴史学
章炳麟―異文化への対抗と常民世界への眼差し
孫文―革命家・政治家・思想家の「三位一体」として
師復―“忠純”な叛逆者 浄化されるアナキズム〔ほか〕