内容説明
統計的な方法を用いて言語を研究するとは、どういうことか。“量”の視点から言葉を捉えるときに、明らかになる言語事実とは、どういうことだろうか。言語研究に際して、信頼性の高いデータを整え、的確に分析するには、どのように行なえばよいのかを学べる頼りになる1冊。
目次
第1部 理論編(計量言語学とは何か;計量語彙論の基礎;統計的調査法 ほか)
第2部 実践編(『銀河鉄道の夜』の入力と加工;『蜘蛛の糸』の入力と加工;『吾輩は猫である』の入力と加工 ほか)
第3部 分析編(広範囲語と高頻度語の性格;延べ語数による品詞構成比率の分布法則;異なり語数による品詞構成比率の分布法則 ほか)
著者等紹介
伊藤雅光[イトウマサミツ]
1955年生れ。国学院大学大学院文学研究科日本文学専攻(国語学)博士前期課程修了。北海道教育大学教育学部助教授を経て、現在、国立国語研究所情報資料部門第一領域長。その間、文部省情報処理関係内地研究員として筑波大学学術情報処理センターへ、また外地研究員として英国ノッティンガム大学大学院へ派遣され、計量言語学とプログラミングとを修める。計量国語学(会)、国語学(会)、語彙辞書研究会、日本語科学など、各学会・査読誌の編集委員や学会役員を併任。専攻は国語学、計量言語学、自然言語処理、記号論、テクスト論
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