内容説明
少年ユウタがタイムスリップした1970年代の田舎の村。ケンゾーとさえ子というかけがえのない仲間とともに過ごす最高の夏休みも、終わりに近づいていた。元の世界に帰らなければならないユウタ。そして、幼い少女さえ子にも、隠された秘密があった…。失われゆく美しい日本の夏の風景の中、物語は感動のクライマックスを迎える。ラスト、涙がとまらない―。誰の心にもある永遠の夏休みを描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジー、完結編。
著者等紹介
川口雅幸[カワグチマサユキ]
1971年、岩手県生まれ。2004年ホームページを開設。同年、サイト上にて『虹色ほたる―永遠の夏休み』連載開始。2006年にアルファポリスのドリームブッククラブから同作品の出版化が決定し、出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁かな❁
87
仲良しのお気に入りさんからプレゼントしてもらいました!下巻もとても読みやすく、懐かしい夏休みという感じでした。さえ子ちゃんとユウタくんのお別れのところはとても辛かったです(;_;)さえ子ちゃんの決断も勇気がいっただろうけど良かったと思いました!もう一つの夏休みが終わっていくところも淋しかったです。でも最終章がとても良くて感動して、いっぱい泣いてしまいました(;_;)懐かしくてファンタジーなお話でした!とても切なく、温かく優しい作品です☆児童文学のような感じなので小学生にもオススメですし、大人も楽しめます!2013/07/02
はつばあば
68
1年前に交通事故で父を亡くしたユウタが、父とカブトムシを取りに行った「ダムに沈んだ」村へ。なぜだかタイムスリップしたユウタは、「ダムに沈む前の村へ」。夏休みですもの1か月やそこら田舎暮らしも悪くない。カブトムシやゲンジは昔どれだけいたか、ホタルだってどれだけ乱舞していたか・・今なら何処へ行ったら孫たちに見せられるだろう。使わないダムなど何故作った!と叱られてしまったが、霞が関の支配者や議員さんはカブトムシやホタルの美しさを知らないのかも2016/02/24
BlueBerry
51
上手く纏められていたと思います。色々盛り沢山なんだけど、そのそれぞれを見るとどこかで見かけたような素材なので私としてはキラッ」と光る物はなかったように思います。序盤○中盤○ラスト○総合○2014/05/24
まる
49
ここまで生きるって何だろうと考えさせられる本だとは思っていませんでした。中学生の頃、「生きるとは何か」というようなことを作文させる道徳の授業があり、身内に植物状態の人がいたため、先生が望んでいる答えを書くことに反発を覚えたことを思い出しました。動くことができず、喋ることができず、考えることができなければ、それは生きているとは言わないのか…青天狗の最後の言葉には泣きそうになりました。良い大人でなくて良いから、良い人間になりたい。2016/04/17
青葉麒麟
37
会話文の最後がカタカナになるのがすっごく引っ掛かった。やっぱり会話が軽いんだよね。最後までサラサラッと読めた。特に感動もしなかったなぁ。この小説を読む年代は小学生ぐらいなのかな?2014/04/27