内容説明
小6のユウタは一人、亡くなった父との思い出の地である山奥のダムを訪れていた。ところが突然の雷雨に襲われ、足を滑らせ気を失ってしまう。やがて目覚めたユウタの目の前には、ダムに沈んだはずの村が…。タイムスリップした1970年代の村で、ユウタは同い年の少年ケンゾーと、妹のような女の子・さえ子と出会う。失われゆく日本の原風景とともに、少年の最後で最高の夏休みがはじまった!誰の心にもある永遠の夏休みを描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジー、上巻。
著者等紹介
川口雅幸[カワグチマサユキ]
1971年、岩手県生まれ。2004年ホームページを開設。同年、サイト上にて『虹色ほたる―永遠の夏休み』連載開始。2006年にアルファポリスのドリームブッククラブから同作品の出版化が決定し、出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁かな❁
84
仲良しのお気に入りさんにプレゼントしてもらいました!主人公はお父さんを亡くしたばかりの小学6年生のユウタです。児童文学みたいな感じで読みやすいです。とても昔懐かしい夏休みの思い出って感じで、私自身体験してはないですが、頭に映像が浮かんできて素敵な空気感でした!ファンタジーで、さえこちゃんの事はびっくりしました!これからユウタや、さちこちゃんはどうなるのかとても気になります〜!下巻も読んでみます(^ ^)詳しい感想は下巻も読んでからそちらに書こうと思います♪2013/06/26
はらぺこ
62
ファンタジー。 小学六年生のユウタがカブトムシ捕りに行った先で何故か過去にタイムスリップする話。 全体的には五百円が札やった頃の小学生の夏休みっぽいけど、何度か高校生ぐらいの設定やったら良かったのになぁと思った。 2013/08/12
はつばあば
59
懐かしい夏休みの風景がよみがえってきました。まだこの地にもカブトムシもクワガタもホタルでさえ飛び交っていました。夜店も楽しかったけれど花火はありませんでした。上がらない花火ですが、花火の擬音がいかにも上がったような擬音で嬉しかった。下巻にいってから感想を2016/02/24
BlueBerry
59
タイムスリップと植物状態の人の意識の回復とかがキーワード。作者が色々工夫しているのが窺えます。「下」へ2014/05/23
まる
56
小学生くらいの子向きかな。文字も大きく、文章も簡易で読みやすいです。昭和の田舎の自然とあたたかな人間関係とこれからダムに沈む村の寂しさが詰まっています。ゲームの「ぼくの夏休み」のような情景が浮かびます。主人公が現代から一時的にタイムスリップしてきたため、せっかく仲良くなった友達ともすぐに別れが訪れ、記憶からも消されてしまう。それがわかっているからこそ、こんなにも力いっぱい楽しんでいるのかもしれませんね。下巻も気になるところです。2016/04/08