内容説明
慶応大学卒業→大手映像関連企業→テレビＡＤ→アダルトビデオ制作メーカー→コールセンター派遣社員→ホスト→アダルトサイトサーバー管理…これが、この数年の間に送ってきた著者の人生の一部である。一流大学を出て、一流企業に就職するも夢を追いかけ退社！しかしその後に待っていたのは、屈辱に満ちた転落人生だった…。
目次
第１章 入社十ヶ月で退職！隣の席のオヤジにはなりたくない！
第２章 夢の先に待ち受けていたボロ雑巾生活！
第３章 夢断念！！流れ流され下流なフリーター・ライフ
第４章 ガリベン崩壊！ＡＶ監督に憧れ奈落の底へ
第５章 鬱病勃発！搾取搾取のハケン地獄
第６章 まさか、ホストにスカウト！？ドンペリと夢の香り
第７章 終わらないパーティとゲストハウスライフ
第８章 そして再び、満員電車の日々。挑戦は続いていく…
著者等紹介
高崎ケン［タカサキケン］
１９７９年札幌生まれ。慶応大学卒。一流企業に就職するも１０ヶ月でドロップアウト。以後、テレビＡＤ、バーテンダー、アダルトビデオ制作、ホスト、人間モルモットなど１０種以上の職を経て現在、アジアを放浪中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きら
3
慶応大学を卒業後、映像制作系の会社に就職するも十ヶ月で退職。その後、AD、AV男優、ゲストハウス管理人など様々な職種を渡り歩いた著者の苦難の日々を綴ったノンフィクション。 一度どこかで躓くと立ち直れないまま、どんどん状況が悪化していくという負のスパイラルから抜け出せなくなるというのは今の日本ではきっと事実だろう。でも、著者も著者で、堪え性がなさすぎる人ではあったんだろうなという気はする。結局、「最初に三年続かない奴は何をやっても続かない」という趣旨の、かつての上司の言葉通りになってしまっているし……2012/05/21
ひとまろ
2
1979年生まれの慶大卒ってことはいわゆるロスジェネの範囲内だな。 大学卒業後の社会人デビューからわずか10ヶ月で退職。まぁ、お決まりのコースでそこからは転落人生だ。今の時代最初の就職で失敗したら８０％は転落だね。2社目で運良く這い上がれたら儲けもんで、そこでも短期退職しようものなら後に待ってるのは派遣地獄かフリーターかワープア。 ニートや無職、ひきこもり等といいことは何一つない。 今の世相を現したタイトルだね・・・「正社員からの転落」 紙面の淵が黒いので読んでる終始暗い気持ちが漂う。2013/06/08
michi-y
2
一気に読了。自ら破滅的な人生を歩んでるが、体験記やネタ人生と考え、本を出版できる時点で十分勝ち組だろう。いろんな職種を経験でき、かつ転落してもやり直しのチャンスが幾度もある東京という街は素敵で不思議だ。負のスパイラルから抜け出すには、環境はどうあれ自分次第なんだと思う。2012/08/16
CHIHHY
1
んーおもしろかったー。最後、爽やかに締めくくられててびっくりした（笑）本人が納得してるんで、いい人生じゃないんですかね。「経験」という言葉は全てをチャラにするような甘い響きを持つけど、実際、刺激が常に欲しい、単調な毎日に飽きてしまう、という性格も自覚しているようだし。そういうの、一生治らないよ。ただ、余りにも振り幅の大きいことをすると、それは、逃避の感覚にもなるから、気をつけた方がいいよね。針が振り切れる瞬間って、一種の快楽だから、癖になるよ。結局表現の世界を諦めてない著者に、執念を感じる。健全だよ。2012/08/21
あや
1
一度の人生、波瀾万丈も悪くないとは思うけど…。今の自分って幸せだなあとしみじみ思った。2010/08/12
