内容説明
それは、毎晩のように見る、月の砂丘の夢―。ウサギが誰にも食べてもらえない餅をただひたすら搗いている、月の砂丘。彼方の空に、ぽっかり浮かぶ、青い地球。とうとう、こんなところまで来てしまった。とうとう自分は本当にひとりぼっちになってしまった。そして祥子はひとり、さめざめと涙を流す…。切なくもやさしい、大人の女性の恋愛物語。アルファポリス恋愛小説大賞大賞受賞作。
著者等紹介
山口なお美[ヤマグチナオミ]
山口県在住。インターネットで恋愛小説を連載し、多くの読者から支持を集める人気作家となる。「月の砂丘にふたり」でアルファポリス恋愛小説大賞・大賞を受賞し、書籍刊行へと至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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みなの
4
天の生い立ちにはずっと胸が痛かった。なんでこんな経験をしなくてはならないんだ・・・。だからこそ、祥子さんと出会えてよかったな。この小説には続きがあることを知り、ネットで最後まで読みました。とにかく、これからどうなるの~?とか、なんでこんな事に・・とか最後までこの二人はどうなるんだろう・・って終始思っていました。天には祥子さんが必要なんだよ!!!あなたの愛で天の過去を埋めてあげて欲しい・・そして、祥子さんの過去も天が埋めてあげて欲しい・・・そんな気持ちで読みました。2014/06/23
チェス
3
なかなか難しい生い立ちを持った年下彼氏。続いていくといいな。図書館本2020/08/08
くり
1
どうなる二人。離れてしまいそうなところは何回もあったけどそのたびに天を信じ続け見放さず母親のような気持ちで包み込む祥子さんが素敵だとシンプルに感じました。二人に未来がありそうで普通に喜んでいます。2014/05/23
ちあきほ
1
きちんと言葉にして欲しいことを誤魔化さずに言って欲しいけれど、それは単純なはずなのにとても難しくて、でも嬉しくて、だから人は体温だけじゃなく愛を囁くのかもしれない2012/07/08
とらねこ
0
ネットで恋愛小説を探していたところ、たまたま見つけた小説でした。どうしても読みたかったけれど、本屋さんでは売ってなかったので中古で購入しました。文章も作品の雰囲気もとても好みでした。読んでよかったです。空の過去を読んでも、怖いよりも悲しいというか大切に接してあげたいと思うばかりでした。空と祥子さんの奇妙で温かな生活が長く続けばいいなと思います。ラスト(続き)がもう少し読みたかったです(WEBに続きが載ってるようなので、家に帰ったら読んでみます)。
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