内容説明
現在の経済制度の弊害を剔出しそれを補完する新たな通貨システムを構想する。地域通貨の斬新な理論や実践例にあふれた意欲作。
目次
第1章 今の経済の問題点(今の経済の問題を考える;お金の三つの機能とその矛盾 ほか)
第2章 お金について考える(お金とは何か?;補完通貨の考え ほか)
第3章 地域通貨から補完通貨へ―日本経済の抱える問題と補完通貨(少子高齢化;フリーターが増える日本 ほか)
第4章 世界の補完通貨の実践例(外国から学ぶ;LETS(地域内交換システム) ほか)
第5章 持続可能な世界に向けて(持続可能性とは?;持続可能な社会の具体像 ほか)
著者等紹介
広田裕之[ヒロタヤスユキ]
1976年、福岡県生まれ。九州大学文学部卒業後、東京大学大学院総合文化研究科修士課程を経て、現在立命館アジア太平洋大学大学院博士課程に在籍し、地域通貨を研究中
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感想・レビュー
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sabato
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原稿執筆のため再読。分かりやすくまとめられています。タイトルが旬ですなw2009/07/23
おりひめ
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図書館から借りた本。「エンデの遺言」「エンデの警鐘」をもっとコンパクトにまとめた印象。そのため理念がより鮮明にわかる。ただ、地域通貨の日本での広まりがイマヒトツな点についての考察が弱いかも。 それにしても、「飽くなき経済成長」がムリだということがどうしてメジャーな考えにならないのかなあ。2009/11/08
山口 公大
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本来資本主義は人を完全に救うことのできないシステムではない。そこからあぶれてしまった部分を補う試みは様々なところで行われている。地域通貨はそういった試みだ。資本主義ではなく信用経済とか、論理ではなく感情とかいう議論が令和になってから増えているが、これは対立軸ではなく補完されるべきもの。それらを世界中の多様な事例から考えることのできる良本。 https://note.com/t06901ky/n/nbacc9addcb5a2020/08/15
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