内容説明
ソフトウェア会社に勤める平岡が通っているチャットルームに“インターネットの亡霊”と名乗る者が現れた。彼は、自分は既に殺されており、亡霊となって“不要なファイル”を削除していると語った。やがてその言葉通りに、凄惨な方法で次々とチャットメンバーが消されてゆく。平岡は、姿の見えない“亡霊”に、閉じ込めていた過去を思い出した…。実力派新鋭が放つネット世代の新感覚ホラー・ミステリー。
著者等紹介
椙本孝思[スギモトタカシ]
1977年、奈良県生まれ。大阪国際大学経営情報学部卒。2002年11月「やがて世界は詩に至る」で出版デビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
8
タイトル通りパソコンのチャットから始まるミステリーでした。グロい描写とかが多かったけど、展開が早かったのでサクサク読めました。どんでん返しに次ぐどんでん返しで最後まで楽しめました。2011/12/07
へいぞー
4
結構やりたい放題な内容でした。ホラーよりのミステリだけど、きちんとした謎解きを期待するとがっかりするかも。ちょっとビックリしましたが、せっかくだから他の作品も読んでみます。2018/01/17
ペトロトキシン
4
犯人の登場の仕方が、あまりにも唐突すぎるのではないでしょうか。いきなり出てきて「犯人です」だなんて、乱暴すぎる展開です。それよりも驚いたのは、ラストなんですが・・・。この後味の悪さは意図的なものなのでしょうか。2011/08/25
ササキマコト
3
読み返して「ずるいなー」と感じる部分もあったものの、綺麗に騙されました。まさかアレがコレでソウなっていたとは。ホラーとして展開しながらもそれなりに筋が通っていたのが良かったです。まさしくホラーとミステリーの融合って奴ですね。どんでん返し系が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。最後の方は「そこまでやるか!?」ってくらいグイグイ来ていました。どうやら次作もあるようなので読んでみようと思います。この内容で次作って、どうするつもりなんだべ(--?2014/04/20
ryu
3
最後読者を驚かせようとする余りサービス過剰に。でも、要素要素は面白かったです。2009/09/14