内容説明
本書は、近似アルゴリズム理論の最新の成果を、系統的に直観的にわかりやすくまとめた解説書である。複雑で手強そうに見えるアルゴリズムも、そのアイディアを深く解釈して、単純明快に記述し、同時に新しい洞察も加えている。さらに豊富な例題や図解も盛り込み、読者の理解が深まるよう入念な工夫も施されている。
目次
第1部 組合せアルゴリズム(集合カバー;シュタイナー木とTSP;多分割カットとk‐カット ほか)
第2部 LPに基づくアルゴリズム(LP‐双対性入門;双対フィット法による集合カバー;集合カバーへのラウンディングの適用 ほか)
第3部 他のトピックス(最短ベクトル;数え上げ問題;近似の困難性 ほか)
著者等紹介
ヴァジラーニ,V.V.[ヴァジラーニ,V.V.][Vazirani,Vijay V.]
1979年MITにて情報科学の学士号を、1983年U.C.BerkeleyにてPh.D.を取得。研究歴は20年以上で、アルゴリズムの研究を中心として、計算量の理論、暗号理論、符号理論、ゲーム理論の研究も行なってきている。インターネットセキュリティを専門とするPrimitive Root社の共同設立者でもあり、理事も務めている
浅野孝夫[アサノタカオ]
中央大学理工学部情報工学科教授。1977年東北大学にて工学博士の学位を取得。以降、アルゴリズムの研究に従事。1987年日本IBM科学賞(情報科学部門)受賞
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